映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」公開記念舞台あいさつに出席した(左から)今井彰人、忍足亜希子、吉沢亮、烏丸せつこ、でんでん

写真拡大

 俳優の吉沢亮が21日、都内で主演映画「ぼくが生きてる、ふたつの世界」(呉美保監督)の公開記念舞台あいさつに出席した。

 耳のきこえない両親の元で育った主人公を演じた吉沢は、満席の会場を見渡し「ついに見ていただけること、すごくわくわくしています」と喜んだ。第26回上海国際映画祭のコンペ部門に出品され、ワールドプレミア上映され「上海ではお客さんと一緒に映画をみて『ここで笑うんだ!』とか新しい発見もありました」と充実の表情を見せた。

 吉沢演じる主人公の父親を演じた、ろう者の俳優・今井彰人は「実は僕、33歳で吉沢さんとは3歳しか変わらないんですよ。だから父親役大丈夫かな?って最初はドキドキしました」と手話で告白。会場から驚きの声が上がると、吉沢も「実は僕もさっき(イベント開始前に)知ったんです。撮影中は全然年上だと思っていたので、とてもびっくりしました…」と目を丸くした。

 物語にちなみ“今、伝えたい気持ち”を聞かれると、吉沢は「お母ちゃんに“ありがとう”かなと。なかなか言えないじゃないですか。うちは男4人兄弟で、お母ちゃんはめちゃくちゃ苦労していたんですけど、ここまで立派に育ててくれてありがとうです」と照れくさそうに明かした。

 イベントには、共演の忍足亜希子、烏丸せつこ、でんでん、呉監督も登壇した。