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 ◇パ・リーグ ソフトバンク0ー3日本ハム(2024年9月18日 みずほペイペイD)

 首位・ソフトバンクは18日、日本ハムに0―3で敗れ、2連敗を喫した。先発・大関友久投手(26)が背中の違和感を訴え、5回1失点で降板。リーグ首位打者の近藤健介外野手(31)を欠いた打線は、9安打を放つも決定打を欠いて今季11度目の零敗となった。クライマックスシリーズで対戦する可能性がある日本ハムに6連敗となり、優勝マジックは5で連日の足踏みとなった。

 首位打者・近藤が負傷離脱した翌日、先発の一角を担ってきた左腕にアクシデントが起きた。大関が背中の違和感を訴えて6回を前に緊急降板。倉野投手コーチ兼ヘッドコーディネーターは「病院に行ってからですが来週投げるのは難しい。投げられないので(抹消に)なるかなと思う」と厳しい表情で話した。

 0―1で迎えた6回の守りが始まる前だった。マウンドで投球練習をしていたが異変を訴え、相棒の海野に症状を説明した。倉野投手コーチとトレーナーが慌ててマウンドへ。治療のためにベンチへ下がると、再びグラウンドに姿を現すことはなかった。

 5回まで大関らしい粘りの投球を展開していた。2回1死から連打され、一、三塁で水野の犠飛で先制点を許したが動じない。3回2死二塁で清宮には四球を与えたもののレイエスをフォークで空振り三振。4、5回をパーフェクトに抑えた後にまさかの事態が起きた。5回3安打1失点で4敗目を喫した左腕は「先制点を取られてしまいましたが、最少失点で粘ることができたところは良かった。あのようなタイミングで降板することになってしまい、申し訳ない」と球団広報を通じてコメントした。

 大関は前回11日の楽天戦でキャリアハイを更新する8勝目を挙げていた。球場などの条件を問わず、タフさで先発ローテーションを支えてきた。倉野コーチは「少し5回くらいにも“あれっ”ていうのはあったみたい」と説明。きょう19日の投手練習で状態を確認するが、中6日での25日の西武戦の登板は回避が濃厚だ。

 これでCSで対戦する可能性がある日本ハムには6連敗。チームは7連勝後に2連敗で優勝マジックは5で2日連続の足踏みとなった。チームは後半戦に入って松本裕、松本晴、藤井と負傷離脱が相次いでいる。さらに、近藤と大関も…。17日の敗戦後、小久保監督は「いるメンバーでやるしかないです」と語った。4年ぶりのリーグ制覇へ、この試練を乗り越えなければならない。(井上 満夫)