RKK

写真拡大

熊本県天草市にある「轟(とどろき)の滝」周辺で川遊びをした100人以上が相次いで体調不良を訴えた問題で、県はきょう(8月27日)、水質検査でノロウイルスを検出したと発表しました。

【写真を見る】人気のレジャースポットに「感染症注意」の看板が…天草市『轟の滝』

8月13日に天草市の下津深江川(しもつふかえがわ)にある「轟の滝」周辺で川遊びをした高校生7人が、下痢や吐き気の症状を訴えて病院で診察を受けました。

その後も保健所などに同じような症状を申し出る人が相次いでいて、これまで県内で127人が被害を訴えています。また、医療機関を通さず保健所に被害を訴えた人は93人いたということです。

ただ、県に直接被害を訴えた人の中には、医療機関を通じて保健所に症状を訴えた人も一部含まれているということです。

この問題を受けて感染源の特定を進めていた県はきょう、轟の滝周辺の4か所(滝つぼ・滝の下流・滝のすぐ上・滝から約1㎞上流)で行った水質検査で、滝つぼや滝のすぐ上からノロウイルス(GⅡ)を検出したと発表しました。

【8月19日採水】
滝つぼ→ノロウイルス(GⅡ)検出
滝の下流→ノロウイルス不検出

【8月23日採水】
滝つぼ・滝のすぐ上→ノロウイルス(GⅡ)検出
滝から約1㎞上流→ノロウイルス不検出

一方、医療機関や県が症状を訴える16人に検便を行ったところ、合計4人からDNA型が共通するノロウイルス(GⅡ)を検出しましたが、水質検査で見つかったノロウイルス遺伝子型が異なるため、「関連性は疑われるが断定までには至らなかった」としています。そのほか、

医療機関による検出状況(11人)】
ノロウイルス(2人)
プレジオモナス・シゲロイデス(2人)
病原性大腸菌(1人)
エドワジェラ・タルダ(1人)

【県による検出状況(5人)】
ノロウイルス(GⅡ)(4人)

県は引き続き水質検査を進めますが、轟の滝周辺での川遊びは控えるよう呼び掛けています。

また、轟の滝を訪れた人のうち、症状がある人は医療機関を受診し、不安がある人は最寄りの保健所に連絡するように求めています。

相談窓口】天草地域に住む人:天草保健所(0969-23-0172)天草地域以外で住む人:最寄りの保健所まで