タモリ(C)日刊ゲンダイ

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 今年はテレビCM70年の記念すべき年ということで、17日「タモリステーション」(テレビ朝日系)のテーマは「時代を作った!昭和のCMソング50」。昭和を彩ったCMソングから50曲を厳選し、50年代、60年代、70年代、80年代と各年代に分け、CMとその時代を語るものだった。「タモリステーション」は2022年にスタートした特別番組で第1回「〜二刀流 大谷翔平の軌跡〜」、第2回「〜欧州とロシアの狭間で ウクライナ戦争の真実〜」……とジャンルを問わず旬の話題にタモリが斬り込むスタイルで、今回が13回目。世帯平均視聴率も12.0%と好評でタモリブランドの強さを見せつけた。

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「昨春『タモリ倶楽部』が終了、今年3月に『ブラタモリ』がレギュラー放送終了。現在のタモリのレギュラーは『ミュージックステーション』のみですが、タモリが画面に現れるとそれだけで安心感がある。タモリブランド強し。もっとタモリを見たいと思っている視聴者は多いはず」(テレビウオッチャー)

 かつてタモリ、ビートたけし、明石家さんまは「お笑いビッグ3」と呼ばれ、バラエティーを席巻する時代が長く続いていたが、たけしがメインのレギュラーは「TVタックル」1本。バラエティーからは遠のいている。

明石家さんまは「守備範囲」が広い

 一方、若手の追随を許さずいまだに衰えを知らないのがさんま。

「ネットなどではさんまを『老害』呼ばわりする人もいますが、実際、番組を見たらそんなことは言えないのでは。『さんま御殿』などには私たちも知らないようなコスプレーヤーや声優らが出てきますが、そんな素人同然のゲストもうまく回し、全員をおいしくさせるのはさすが」(同)

 たとえば麒麟の川島がいくら司会がうまいといっても身内でワイワイやっている番組が多い。さんまの守備範囲の広さとは比べものにならない。

 さんまは先日、40年ぶりにテレビ東京の番組に出演するというので話題になった。視聴者はまだまだタモリやさんまを必要としているのかも。タモリブランド、さんまブランドを超えるMCはいつになったら現れるのか。