【王位戦第3局】藤井聡太と渡辺明の指し手より熾烈な「おやつ完売戦争」いつまで続くのか

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 将棋の藤井聡太に渡辺明九段が挑む「第65期王位戦」7番勝負の第3局が、7月31日に指し継ぎされた。

 藤井王位は防衛すれば連続5期保有となり、永世王位の資格を得る。一方の渡辺九段はタイトル獲得31期、タイトル戦登場45回を誇る実力者だが、王位戦は初挑戦。こちらも喉から手が出るほど欲しいタイトルだ。

 勝負の行方とは別にもうひとつ、将棋ファンの関心を高めたのが「おやつ」だった。これまでのタイトル戦では、対局者の「勝負メシ」が必ずといっていいほど話題になったが、最近は10時と15時に出されるおやつも注目の的に。特に藤井が選ぶおやつはメディアに報じられると、販売店に行列ができるほど爆売れするため、メーカーや業者の売り込みはかなりのものだとか。

 第1局が行われた名古屋市では対局前に、地元商工会議所主催の「勝負おやつコンテスト」が開催され、応募があった約100品の中から和菓子4品、洋菓子4品の計8品が選ばれた。藤井はその中で、名鉄運輸のマスコット「こぐまくん」をモチーフにした「こぐまくんケーキ」と、愛知県産のイチジクとクリームチーズ使用のバタークリームをサンドした「葵フルーツバターサンド」をセレクト。直後に両商品は売り切れが続出し、「こぐまくんケーキ」は販売日と生産数を増やしている。

 第3局はどうだったのかといえば、1日目は両者ともに、徳島県徳島市のケーキ店「ナッツベリーファーム」のショートケーキ「桃のトルテ」を注文。藤井王位はこの店のケーキがお気に入りのようで、昨年の王位戦第4局では、チーズケーキを美味しそうに頬張っている。

「ナッツベリーファーム」は7月31日にインスタグラムで〈午後のおやつでお二人が当店の「桃のトルテ」を注文されました〉とアピール。だがそれ以前から、飛ぶように売れていたようだ。

 第3局2日目の午前のおやつは、藤井王位が「季節のフルーツ」、渡辺九段は「チーズケーキ」だった。また爆売れ間違いなしだろう。

(ケン高田)