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2024年のお盆は10km以上の渋滞が504回も発生する!?

いよいよ夏本番。今年もNEXCO3社と本四高速、および日本道路交通情報センターが全国の高速道路におけるお盆期間の渋滞予測を発表した。2024年の“お盆期間”は、8月8日(木)~18日(日)までの11日間。今年、特に激しい渋滞が発生すると予想されているのは、いったいどの高速道路なのだろうか? ランキング形式で紹介する。
■2024年お盆期間の渋滞傾向
ランキングを発表する前に、まず今年のお盆期間における渋滞の傾向について確認しておこう。各高速道路会社の10km以上の渋滞回数予測では、全国の“下り線”で8月10日(土)~12日(月)にかけて渋滞回数が集中する見込みだ。“上り線”は下りよりも渋滞回数が多く(下り合計213回、上り合計291回)、12日(月)~14日(木)には30km以上の渋滞が計8回発生する予測が出ている。

2024年お盆期間における、10km以上の渋滞回数予測

次に、昨年のお盆期間の渋滞実績と、今年の渋滞予測を比較してみよう。2023年の全国での実績は、10km以上の渋滞回数が上下線合わせて315回で、そのうち30km以上の渋滞回数は15回だった。これが2024年の予測では、10km以上の渋滞で昨年より189回も多い504回、30km以上の渋滞でも3回多い18回となる見込みだ。今年のお盆期間は、昨年よりも全国各地で渋滞する可能性が高く、ドライバーは注意が必要だ。

2024年(令和6年)の渋滞回数(予測)と、2023年(令和5年)のお盆期間における渋滞回数(実績)との比較。※10km以上の渋滞回数には、30km以上の渋滞回数も含む。お盆期間はいずれも11日間分を集計

では前置きはこれくらいにして、さっそく「渋滞予測ランキングTOP5」を発表しよう。

お盆期間に渋滞が激しい高速道路TOP5を発表!

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5位 名神・新名神高速道路(30km以上の渋滞が2回)

・8月9日(金) 14時~24時ころ
竜王IC~京都南IC(名神 下り)で
最大30kmの渋滞(所要時間 約150分)
・8月9日(金) 14時~24時ころ
信楽IC~京都南IC(新名神 下り)で
最大30kmの渋滞(所要時間 約150分)
5位はお盆期間中に30km以上の渋滞が2回発生する見込みの名神・新名神高速。ここではお盆期間が本格的にはじまる直前の8月9日(金)に、昼過ぎから深夜にかけて、旧山科バスストップ付近を先頭に、最大30kmの渋滞が発生する見込みだ。この日、名神・新名神高速の下りから大阪方面を目指す場合は、草津JCT、瀬田東JCTに設置されている図形情報版を参考に、少しでも混雑が少ないルートを選択するといいだろう。

名神・新名神高速の特に長い渋滞と、その発生原因

4位 東名高速道路(30km以上の渋滞が2回)

・8月10日(土) 前日20時~16時ころ
東京IC~秦野中井IC(下り)で
最大45kmの渋滞(所要時間 約110分)
・8月11日(日) 5時~16時ころ
横浜青葉IC~秦野中井IC(下り)で
最大35kmの渋滞(所要時間 約85分)
4位の東名高速で特に激しい渋滞は、8月10日(土)の午前中に秦野中井IC付近(下り)を先頭に、最大45km以上の渋滞が見込まれている。この前日の20時過ぎから20km前後の渋滞が発生し続けるため、渋滞を避けるなら10日の16時過ぎから翌日の5時までの利用がオススメだ。

東名高速で特に長い渋滞と、その発生原因

3位 中央自動車道(30km以上の渋滞が3回)

・8月10日(土) 4時~14時ころ
高井戸IC~相模湖IC(下り)で
最大40kmの渋滞(所要時間 約120分)
・8月12日(月) 13時~翌1時ころ
大月IC~八王子JCT(上り)で
最大30kmの渋滞(所要時間 約120分)
・8月13日(火) 11時~24時ころ
大月IC~八王子JCT(上り)で
最大30kmの渋滞(所要時間 約120分)
お盆期間中に30km以上の渋滞が3回発生する見込みの中央道が3位。中央道ではUターンラッシュが始まる8月12日~13日の昼ころから深夜にかけて、小仏トンネル付近(上り)を先頭に最大30km以上の渋滞が発生する見込みだ。渋滞を回避するには、両日とも早朝が狙い目のようだ。

中央道で特に長い渋滞と、その発生原因

2位 関越自動車道(30km以上の渋滞が4回)

・8月10日(土) 5時~14時ころ
大泉JCT~東松山IC(下り)で
最大30kmの渋滞(所要時間 約60分)
・8月12日(月) 13時~23時ころ
藤岡JCT~鶴ヶ島IC(上り)で
最大40kmの渋滞(所要時間 約80分)
・8月13日(火) 14時~23時ころ
本庄児玉IC~鶴ヶ島IC(上り)で
最大35kmの渋滞(所要時間 約70分)
・8月14日(水) 14時~22時ころ
本庄児玉IC~鶴ヶ島IC(上り)で
最大30kmの渋滞(所要時間 約60分)
2位は30km以上の渋滞が4回発生する見込みの関越道。上下線ともに高坂SA付近を先頭に大規模な渋滞が発生する予測が出ている。特に激しく混雑するのは8月12日(月)の13時過ぎから23時にかけての時間帯。上りの40km以上の渋滞は全国でも最大規模で、これを回避するために12日は午前中に移動しておきたい。

関越道で特に長い渋滞と、その発生原因

1位 東北自動車道(30km以上の渋滞が7回)

・8月10日(土) 3時~18時ころ
栃木都賀JCT~西那須野塩原IC(下り)で
最大45kmの渋滞(所要時間 約110分)
・8月10日(土) 5時~14時ころ
川口JCT~館林IC(下り)で
最大40kmの渋滞(所要時間 約80分)
・8月11日(日) 6時~14時ころ
浦和IC~館林IC(下り)で
最大35kmの渋滞(所要時間 約70分)
・8月11日(日) 6時~17時ころ
鹿沼IC~西那須野塩原IC(下り)で
最大35kmの渋滞(所要時間 約85分)
・8月12日(月) 14時~23時ころ
栃木IC~加須IC(上り)で
最大35kmの渋滞(所要時間 約70分)
・8月13日(火) 14時~22時ころ
栃木IC~加須IC(上り)で
最大30kmの渋滞(所要時間 約60分)
・8月14日(水) 14時~22時ころ
栃木IC~加須IC(上り)で
最大30kmの渋滞(所要時間 約60分)
お盆渋滞の絶対王者、東北道が今年も1位となった。8月10日~14日の期間はすべて30km以上の渋滞が発生する見込みだ。下りは日中に、上りは昼過ぎから深夜にかけて渋滞が集中する傾向と予測されているので、この時間帯を避けたいところだ。

東北道で特に長い渋滞と、その発生原因

※ランキング順位はNEXCO3社、JB本四高速、日本道路交通情報センターが発表した【令和6年 お盆期間の高速道路における主な渋滞発生予測】に記載されている、渋滞長30km以上の渋滞発生回数や、最大渋滞長、通過所要時間の大小に基づき、編集部で作成した。
参考資料:「令和6年 お盆期間の高速道路における主な渋滞発生予測(最大渋滞長30km以上) 」(NEXCO中日本)

今回のランキングの参考資料元となった、「令和6年お盆期間の高速道路における主な渋滞発生予測(最大渋滞長30km以上)」