パリ五輪、テニス男子。会場で練習するスペインのラファエル・ナダル(2024年6月23日撮影)。(c)Patricia DE MELO MOREIRA / AFP

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【AFP=時事】男子テニスで通算14度の全仏オープン(French Open)制覇を誇るラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が、太もものけがによりパリ五輪の出場が危ぶまれていると、25日にコーチのカルロス・モヤ(Carlos Moya)氏が明らかにした。

 全仏オープンと同じ会場のローラン・ギャロス(Roland Garros)で行われるパリ五輪のテニスで、ナダルはシングルスに加え、新星カルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)とのペアで男子ダブルスにも出場する予定となっている。

 モヤ氏はスペインのラジオ局に対し、「きのう(24日)の朝、彼は少し違和感を覚えた」「午後にはさらに動きが限られ、悪化したので(練習を)やめると決断した」と明かした。ナダルは25日の練習も取りやめており、モヤ氏は「それが最も責任のある行動だ」と述べた。

 現在38歳のナダルは、股関節のけがによる長期離脱から今年復帰した後、スウェーデン・バスタッド(Bastad)で行われた前週のノルデア・オープン(Nordea Open 2024)で準優勝を果たした。ツアーでの決勝進出は、2022年全仏オープン以来だった。

 パリ五輪の初戦は27日に行われるダブルスで、その翌日にはマートン・フチョビッチ(Marton Fucsovics、ハンガリー)とのシングルス1回戦に臨む。2回戦に進出すれば、往年のライバルであるノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と激突する可能性がある。

 モヤ氏は、「彼がプレーをしないのかプレーをするのか、自分には何も確約できない」「現時点では、彼は休養して治療を受けることが必要だ」と述べた。

【翻訳編集】AFPBB News

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