京王電鉄は2024年7月17日、“電車運転体験”ができる同社オリジナルの「京王トレインシミュレータ」を、都内2施設の利用者向けに導入すると発表しました。

「KEIO eSPORTS LAB. CHOFU」「京王プラザホテル八王子」に設置

　京王電鉄は2024年7月17日、“電車運転体験”ができる同社オリジナルの「京王トレインシミュレータ」を、都内2施設の利用者向けに導入すると発表しました。調布市にあるeスポーツ施設「KEIO eSPORTS LAB. CHOFU」では、7月17日から同施設のスクール入会者を対象に利用開始。八王子市にある京王プラザホテル八王子では8月1日から、同シミュレータを常設した「KEIOトレインルーム」が1室限定で設けられ、宿泊しながら“電車運転体験”が楽しめます。


「京王トレインシミュレータ」のイメージ（画像：京王電鉄）。

「京王トレインシミュレータ」は、鉄道好きの子どもや鉄道利用者をはじめ、幅広い年齢層の人たちが京王線に触れる機会をつくる目的で開発。体験路線区間は京王線新宿駅から高尾山口駅までの下り5区間で、5000系の実際の車両を使って撮影した映像を使用し、誰でも運転士と同じ目線で京王線の電車運転が体験できるそうです。初心者向けから上級者向けまで3つのレベルが設定されています。

　運転士や車掌の声は、元運転士の鉄道タレント響丈（ひびき・じょう）さんや、「ママ鉄タレント」の豊岡真澄さんが担当し、プレーヤーが自分で信号喚呼できるモードも搭載されています。また、ゲーム機用ワンハンドルコントローラーを使用し、リアルな運転体験を提供。可搬型としてコンパクトに持ち運びできるよう設計されています。

総合学院テクノスカレッジとの共同製作

　今回のシミュレータ導入は、2つの専門学校で構成する「総合学院テクノスカレッジ」（東京都小金井市）との連携により、同カレッジの授業の一環として共同製作されたものです。

　鉄道交通科、音響芸術科、電気電子学科、ゲームクリエーター科の学生が、運転操作監修や音声編集、機器整備を担当したほか、声優・演劇科の学生が駅係員の声で出演しているとのことです。


京王プラザホテル八王子「KEIO トレインルーム」の様子（画像：京王電鉄）。

　京王電鉄は、「京王トレインシミュレータ」について、京王グループをはじめとするさまざまな沿線施設での展開を検討しているそうです。