国際テニス殿堂入りを果たしたリーンダー・パエス氏(2015年2月1日撮影)。(c)AFP/MANAN VATSYAYANA

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【AFP=時事】テニス、男子ダブルス元世界ランキング1位のリーンダー・パエス(Leander Paes、インド)氏の国際テニス殿堂(International Tennis Hall of Fame)入りの式典が、20日に行われた。アジア人男子の殿堂入りは史上初。

 パエス氏は男子ダブルスと混合ダブルスで通算18度の四大大会(グランドスラム)制覇を果たし、選手部門での選出となった。

 男子ダブルスは2012年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2012)で、混合ダブルスは2016年の全仏オープンテニス(French Open 2016)でともに生涯グランドスラムを達成。また1996年のアトランタ五輪ではシングルスで銅メダルを獲得した。

 また、殿堂入り式典が行われた米ロードアイランド州ニューポート(Newport)では、1998年に自身唯一となるシングルスでのATPツアー制覇を飾っている。

 一方、元テニス選手で、キャスターや俳優としても活躍するビジャイ・アムリトラジ(Vijay Amritraj、インド)氏も貢献者部門で殿堂入りとなった。

 1970年から23年間の現役生活でツアー通算15勝、世界ランク最高18位を記録したアムリトラジ氏は、1974年と1987年に国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup)で母国の決勝進出に貢献した。

 引退後は人道支援活動に協力したり、インド国内で開催されるATPとWTAのイベントで支援を行ったりし、ジェームズ・ボンド(James Bond)が主役を演じる映画シリーズ「007」やSFシリーズ「スタートレック(Star Trek)」に出演した。

 アムリトラジ氏のユースアカデミーで腕を磨いていたパエス氏は、「この舞台に、テニス界のレジェンドたち、私の人生に日々インスピレーションを与えてくれた方々と共にいられることはこの上ない名誉です。グランドスラムで優勝したとか、このスポーツを形作ったからというのではなく、一人一人がわれわれの住む世界を形作ってきたのです。このインドの少年に希望を与えてくれたことに心から感謝します」と述べた。

 インド出身の2人に加えて、英国人テニスジャーナリストで作家のリチャード・エバンス(Richard Evans)氏も殿堂入りを果たしている。

【翻訳編集】AFPBB News

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