今作を通じて、彼らの拡張した音楽的世界を確認することができる。ファンソングである「Highway 1009」では、メンバー全員が作詞に参加し、ヒスンはプロデュースにも参加した。ジョンウォンは「Hundred Broken Hearts」のトップラインを書いた。

ヒスンは「初めてファンソングを収録したが、10月9日がファンクラブ『ENGENE』の結成日だ。それをタイトルにしたかった。7人のメンバーがみんなで作った自作曲なので、より意味深い。僕たちにもファンの方々にも、特別な意味を持つ曲になりそうで楽しみにしている」と、ワクワクする気持ちを伝えた。ソンフンも「ファンの皆さんだけを考えて、歌詞を書いた。ファンとともに先が見えない道路を走る想像をしながら書いたら、普段は恥ずかしくて書くことができなかった内容も、すらすらと書けた」と付け加えた。

続いてジョンウォンは「『Hundred Broken Hearts』の制作に参加した。この曲は普段から僕が好きなジャンルだったので、幸せで楽しく作業することができた」と説明した。

アルバムのコンセプトフォトとミュージックビデオのスタイリングには、クリエイティブディレクターのNicola Formichettiが参加した。タイトル曲「XO」と収録曲「Brought The Heat Back」には、ヒット曲を多数誕生させた実力派プロデューサーのJVKE、Cirkutがそれぞれ参加した。

これについてジョンウォンは「今作がこれまでとは違う雰囲気なので、新しいムードの作品を見せたいと考えた。そのためイ・チュンヒョン監督、Nicola Formichettiさんとのコラボを通じて、前作とは違う雰囲気を見せようとした」とし、「Cirkutさんはとても有名なプロデューサーだが、『Bite Me』に続き今回も楽曲を作ってくださり、心から感謝している」と伝えた。

ジェイクは「僕じゃない別のJVKEさんは、普段から僕が大好きなアーティストだったので、コラボのニュースを聞いて実感できなかった。『XO』を初めて聴いた時、これまでとは違うスタイルだったが、僕たちにすごく合いそうだと思ったし、素敵な雰囲気の楽曲だと思った」と伝えた。

7月にはENHYPENをはじめ、NCT 127、Stray Kidsなど華やかなボーイズグループのカムバックが予告されている。これについてジェイは「素晴らしい先輩の方々と一緒にカムバックすることになって嬉しい。素敵なステージを見ることができるし、また見せることができるとい思うとワクワクする」と、ときめきを伝えた。

続いて「ダークな雰囲気が減った、と言ってくださったが、そのような重さがなくなったのではなく減ったという表現が、今回の僕たちだけの強みじゃないかと思う。普段、アルバムのストーリーラインに合わせて、ダークでファンタジー的要素が強い音楽が多かったが、ニューアルバムを通じても、僕たちだけの色にファンタジージャンルをうまく組み合わせ、新しい雰囲気と姿をたくさんアピールしたい」と、ENHYPENだけの強みに言及した。

カムバックを控えてHYBEのバン・シヒョク議長からの応援のメッセージも伝えた。ヒスンは「バン・シヒョクさんは、いつも僕たちを応援してくれる。『Highway 1009』のデモを、事務所を通じて聴いていただいた時も絶賛してくれた。『この曲、すごくいいね』という賛辞に自信もついたし、一生懸命に頑張る力も感じた」とし、「この前、バラエティ番組『全知的おせっかい視点』の控え室で会った時も、カムバックを準備する時期だったので温かい言葉で応援してくれた。そのためもっと頑張らないと、と思うようになった」と述べた。

最後にジョンウォンは「前作も収録曲が全部良かったが、今回のようにメンバーたちの間で“最愛曲”への意見が違ったことはなかった。それほどタイトル曲をはじめとする、全曲が素敵だ。個人的にすべてのトラックが良くて、プライドを感じている。全曲が名曲だ」と自信を示した。ジェイクも「今作は、これまでのアルバムの中でも一番良い。ファンの方々も喜んでくれそうで、個人的にも自信がある」と笑顔を見せた。