ヤンキースのアーロン・ジャッジ(C)Getty Images

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ヤンキースは4日(日本時間5日)、本拠地でレッズと対戦。4-8と完敗し、同カード屈辱の3連敗を喫した。「3番DH」で先発出場したアーロン・ジャッジ外野手は4打数無安打2三振。主砲として32本塁打、83打点で2冠は維持しているものの、チームは最近10試合で2勝8敗と不振が続いている。

■首位オリオールズとは2ゲーム差

初戦4-5、第2戦2-3と1点差で敗れたヤンキース。必勝を期して臨んだ第3戦だったが、先発のマーカス・ストローマン投手が5回までに3本塁打を浴びるなど5失点。その後の反撃も及ばず、本拠地でスイープされた。
ヤンキースはシーズン前半、ア・リーグ東地区で長く首位をキープしていたが、ここに来て急失速。オリオールズに抜かれ、現在は2ゲーム差の2位となっている。
特に深刻なのは打線。6月13日以降の19試合で5勝14敗となっているが、その間のチーム打率は.221、出塁率.315、長打率.383。打率は同期間中、リーグ全体で26位と低迷している。
ジャッジは試合後、「チームの打撃不振は自分に責任がある。私は必ず1回は打席に立つ。出塁するか、走者を送るか、何かしなければならない。そのことに対して大きな責任を感じている。まずは自分が率先して結果を出さなければならない」と話した。

■「投手陣に重圧がかかっている」

改善すべき点については「攻撃面では、まず先に得点しなければならない。今は投手陣に完璧を求める形になり、彼らに重圧がかかっている。走者を出して相手投手にプレッシャーをかけ、足で揺さぶることも必要かもしれない。走者が出たら得点圏に送ることも大切だ。とにかく早い段階でリードを奪い、試合を有利に進めるようにしたいと思う」と語気を強めた。

■指揮官「チャンスを生かし切る必要」

OPS全体1位のジャッジと同3位のフアン・ソト外野手を擁しながら、不振から脱出できない現状について、アーロン・ブーン監督は「まだ良い打席がいくつかあり、得点もしているが、訪れたチャンスをもっと生かし切る必要がある。特に今のようなスランプの時にはそれが重要で、今は少しでも得点を入れなければならない」と話し、好機でのあと1本に期待した。
5日(同6日)からは同地区3位につけるレッドソックスとの3連戦。両チームのゲーム差は5.5で、ここでも苦戦するようだと、1位オリオールズを追走するどころか、3位転落も現実的になってくる。ヤンキースにとって正念場となりそうだ。