パイレーツのポール・スキーンズ(C)Getty Images

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MLB公式サイトは1日(日本時間2日)、今季の「新人王模擬投票」最新ランキングを発表した。
公式記者ら39人により実施され、ア・リーグはヤンキースのルイス・ヒル投手、ナ・リーグはパイレーツのポール・スキーンズ投手がトップに。日本選手ではカブスの今永昇太投手が3位にランクインした。

■スキーンズは39人中30人の1位票

前回の投票と大きく様変わりしたのは、ナ・リーグ部門。“怪物右腕”として名高いスキーンズが、39人中30人の1位票を集めて圏外から初登場でトップに立った。デビュー9先発で未だ負けなしの4勝、防御率2.06と前評判通りの滑り出しを見せている。
MLB公式のデータページ『Baseball Savant』によると、332球投じたフォーシームの平均球速「99.2マイル(約159.6キロ)」は、今季の先発投手でナンバーワン。決め球スプリット(※本人曰くシンカーだそうで「スプリンカー」とも呼ばれる)は、被打率.169で被弾なし。同球種部門のRunValueでは「+11」を記録し、メジャーで“もっとも失点を抑止するスプリット”に位置付けられている。
また、カブス今永は2人の1位票が入りナ・リーグ3位にランクイン。6月の5先発では2勝1敗、防御率5.67と打ち込まれたが、依然として防御率は3.07とメジャー上位をキープ。9イニング毎の平均四球数「1.48個」はメジャー最少で、奪三振と四球の割合を示す「K/BB」ではメジャー2位と安定した制球力が高く評価されている。クオリティスタート9回はメジャー8位タイだ。
今回は両リーグ計10人で打者5人投手5人が選出された。ア・リーグは1位がヤンキースのヒル、2位がアスレチックスの守護神メイソン・ミラー投手と上位に将来有望な投手がズラリ。数年のうちにメジャーの顔になるであろう“原石”たちの名前は、今から覚えておいて損はないだろう。