【自民総裁選で事実上の号砲】裏金対応で岸田総理に“退陣要求”菅氏始動で党内変動は
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石破氏の総裁選出馬に関する報道に先立ち、非主流派の“キングメーカー”とされる菅前総理は23日の国会閉会後から積極的にメッセージを発信した。千葉市で開かれた自民党千葉県連大会で講演。菅氏は、派閥パーティー券を巡る裏金事件を謝罪し、「国際的にも国内的にも極めて大事な時に、政権を渡すようなことは絶対してはならない」と強い危機感を示した。菅氏は23日、文藝春秋のオンライン番組に出演し、「総理自身が派閥の問題を他の派閥と同じように抱えているわけで、その責任に触れずに来ている」と岸田総理への厳しい批判を展開した。さらに、菅氏は26日発売の月刊誌「Hanada」のインタビューで、裏金事件を巡る岸田総理の対応について、「総理は処分を自身に科し、責任を取るべきだった」と追及した。一方で、岸田派をはじめ党内からは、菅氏の発言に疑問視する指摘があり、波紋が広がっている。
河野太郎デジタル大臣は26日、2時間にわたり、主流派の“キングメーカー”とされる麻生副総裁と会食した。5月21日に続き2度目。その際に、河野氏が党総裁選に対する出馬の意欲を、麻生氏に伝えたと一部で報じられた。その報道について、河野氏は、「どの河野さん?面白い小説だと思います」と記者団に応答した。河野氏は28日の閣議後の会見で、総裁選出馬への対応を問われ、「意欲については、(衆院初当選の)28年前から申し上げている」と述べた。また、総裁が再選を目指す総裁選に、現職閣僚による立候補の是非について問われると、「今は、閣僚として、しっかり職務を全うする」と答えた。一方、岸田総理は25日、麻生氏と約3時間にわたり会食し、関係改善を模索した。18日に続き2週連続という異例のペースとなった。
ANNが15、16日に実施した世論調査で、自民党の中で、次の総理大臣は誰がよいかを尋ねたところ、石破茂元幹事長が23%、小泉進次郎元環境大臣が18%、河野太郎デジタル担当大臣が8%という結果となった。
★ゲスト:鈴木哲夫(ジャーナリスト)、中北浩爾(中央大学教授)
★アンカー:末延吉正(ジャーナリスト/元テレビ朝日政治部長)
(※動画公開は放送から2週間)