1回、先制の2ランを放つオリックスの森=27日、京セラドーム

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 技ありの一打だった。

 オリックスの森が一回に2ラン。連敗中のチームと復帰登板の宮城に、幸先良く先制点をもたらした。

 先頭の福田が遊撃への当たりで一塁にヘッドスライディング。けがから復帰したリードオフマンの気迫のプレーに、すぐさま応えた。4球目の変化球に反応。内角球をきれいにさばいた打球は、右翼ポール際で切れなかった。技術が詰まった3号アーチに、「感触は良かった」と納得した。

 5月31日の試合で走塁中に右太もも裏を負傷。約2週間で1軍に戻ってきたものの、万全ではなかった。走塁や守備は十分に準備ができずに合流し、「痛み自体はないが、怖さがある。もう一度となった時に、離脱は嫌なので」。全体練習前、一人で入念に準備をする姿は普段通り。チームの力になるため、復帰を決めた。

 今月22日からは守備にも就き、この日は捕手として宮城をリード。勝負強い攻守の要はチームにとって不可欠だ。