自動車大手8社が27日発表した5月の国内生産台数は、前年同月比4.4%増の計61万台と5カ月ぶりにプラスに転じた。

 1月以降は認証不正に伴うダイハツ工業の生産停止を受けて減少が続いていたが、5月はスズキが27.5%の大幅増となり、全体をけん引した。

 スズキは昨秋に全面改良した軽自動車「スペーシア」などの販売が好調だった。三菱自動車も軽「デリカミニ」の販売増により18.7%増。軽に強みを持つダイハツの生産が回復していないことがプラスに働いた可能性がある。ダイハツは5月に国内完成車全4工場の稼働を再開したが、17.3%減と振るわなかった。