XG公式X(@XGOfficial_)より

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 ガールズグループ・XGが、6月14日放送の『ミュージックステーション』2時間SP(テレビ朝日系/以下『Mステ』)に出演し、これが日本のテレビ番組での初パフォーマンスとなった。その後も15日放送の『Venue101』(NHK総合/以下『Venue』)、17日放送の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系/以下「CDTV」)と立て続けに出演している。

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 『Mステ』ではザ・ストリートルックでパンクな装い、『Venue』ではお揃いのファーボレロと“WOKE UP”の文字が入ったハーフパンツにルーズソックス、CDTVでは新曲「WOKE UP」のメインビジュアルの1つでもあるオオカミ風の衣装……と、XGのバイブスを前面に出したスタイリング・ヘアメイクも目を引くポイントだった。

 14日の『Mステ』生放送終了後、SNSには「Mステ見て初めて知ったんだけどこの“日本発ガールズグループXG”って何者?」「かっこよすぎん?ガールズグループでここまで魅了されたの初めてかも」と、初見の視聴者からも多くの感想が寄せられていた。中には「スキンヘッドの方に惚れた……」と、「WOKE UP」のMVの中で髪を剃り上げて坊主姿となったCOCONAへの賛辞を綴ったコメントも目立っていた。従来の“ガールズグループ像”というステレオタイプを打ち壊すXGのアーティスト性は、日本列島に大きな衝撃を与えたこと間違いなしだ。

 このような知名度と人気の上昇はチャートなどの数字からも読み取ることができる。今回披露された最新曲「WOKE UP」のMVは6月26日時点で2500万回再生を超え、Spotifyの再生回数は2700万回を突破したほか、SNS総フォロワー数はすでに1000万人をゆうに超える。同曲がリリースされた5月21日から比較すると、合計100万人以上もの新規フォロワーを獲得したことになる。一方、海外人気も止むことはなく、日本を除いた国々で聴かれている日本の楽曲をランキング化したBillboard JAPANのチャート「Global Japan Songs excl. Japan」では、6月6日、13日、20日公開のランキングにおいて3週連続で首位を獲得している。

 元来、日本ではアーティストやアイドルが成長する過程も含めて応援する「成長型(共感型)」のスタイルがスタンダードであると言われていた。一方、K-POP業界では、デビュー時から高い実力を備えた「完成型」が求められることが多い。このシステムを応用したXGの戦略は、候補生の選抜からデビューメンバー決定まで約5年もの過程が全て世間にほぼ知らされないまま、グローバルアーティストとして完成された状態でようやく公開するというものであり、日本のシステムの真逆を行っているとも言える。

 こうした中で、デビュー当初から世界を主戦場にスターダムを駆け上ってきたXGにとって、デビューからこれまでの2年間、韓国やアメリカを中心に層の厚いファンダムを築き上げてきたことは大きな強みの一つだが、裏を返せば、最初は日本でのメディア露出がほとんどなかった。しかし、こういった海外での経験が彼女たちをグローバルアーティストとして何段階も成長させるとともに、結果的に日本でもその名を広く知られることにも繋がったのだと思う。2024年に入ってからはワールドツアーを通じて日本での単独公演も開催し、ALPHAZと呼ばれるグループのファンダムの熱量をより増大させている。国内外での活動でさらに知名度・実力を伸ばした段階での日本のテレビ番組初パフォーマンスは、彼女たちにとってベストタイミングだったのではないだろうか。

 XGは5月に大阪・大阪城ホール、神奈川・Kアリーナ横浜でワールドツアー『XG 1st WORLD TOUR “The first HOWL”』の日本公演のチケットをソールドアウトさせて成功に収め、7月11日からはアジア6都市をまわるほか、10月に北米8都市、11月に欧州7都市で世界中のALPHAZとの対面を予定している。独自の路線で世界から耳目を集めるXGは、この先どこへ向かうのだろうか。7人の旅はまだ始まったばかりだ。

(文=風間珠妃)