学校でのスマートフォン使用を禁止する決議がロサンゼルスで承認される
アメリカで2番目に規模が大きいとされるロサンゼルス統一学区が、学校でのスマートフォン使用を禁止する決議を5対2で承認しました。理事らは生徒の「スマートフォンの使いすぎ」を危惧しています。
Updated News Release - L.A. Unified Becomes Largest School District Nationally to Approve Cell Phone Ban During School Day (06-18-24)
LAUSD votes to ban student cellphone use during school day - ABC7 Los Angeles
https://abc7.com/post/lausd-votes-ban-student-cellphone-use-during-school/14971043/
2nd-largest school district votes to ban cellphones and social media for students - ABC News
https://abcnews.go.com/GMA/Family/2nd-largest-school-district-vote-cell-phone-social/story?id=111210584
2024年6月18日、ロサンゼルス統一学区の理事会が学区全域で学校でのスマートフォン使用を禁止しました。理事会が実施した調査によると、スマートフォンやSNSは子どもたちの学習意欲をそぎ、精神的な健康を損ない、対面での社会的つながりを阻害していることが判明したとのことで、理事会は「生徒の学業成就と健康を支援することを目的にスマートフォン禁止を実施しました」と説明しました。
これにより約42万9000人の子どもたちが影響を受けます。
学区内の学校は、120日以内または秋学期の初めまでに、スマートフォンを使用禁止にするためにどのような施策を講じるのかを示す必要があります。具体的には、スマートフォンを専用のポーチやロッカーに入れるなどの策が例示されています。
ロサンゼルス統一学区のオルティス・フランクリン理事は、「昼休みに校内を見て回ると、生徒たちが仲間たちと一緒に学習することなく、一人でスマートフォンを操作している姿を見て心が痛みます。この決議案は、顔を合わせて交流する文化を育み、より強く、よりつながりのある、前向きな学校コミュニティを築くための重要な一歩となります」とコメント。
ジャッキー・ゴールドバーグ理事長は「学校でのスマートフォンの使用は手に負えなくなっています。生徒たちは顔を合わせて話すこともなく、隣の席でメールを送り合っています。今こそ方針を更新し、地区全体の責任とする時です」と述べました。