Armのレネ・ハースCEOがロイターに対して「Windows PC市場におけるArmプロセッサのシェアは今後5年間で50%を超えると考えている」と発言しました。さらに、Qualcommのクリスティアーノ・アモンCEOからは、ArmベースのCPUを採用したSoC「Snapdragon Xシリーズ」についてデスクトップ版の登場を示唆する発言も飛び出しています。

Exclusive: Arm aims to capture 50% of PC market in five years, CEO says | Reuters

https://www.reuters.com/technology/arm-aims-capture-50-pc-market-five-years-ceo-says-2024-06-03/

Qualcomm Keynote - YouTube

QualcommはArmプロセッサを採用したPC向けSoC「Snapdragon X Elite」と「Snapdragon X Elite Plus」を開発しています。2024年5月20日にはMicrosoftがSnapdragon X EliteおよびSnapdragon X Elite Plusを搭載したPC「第11世代Surface Pro」と「第7世代Surface Laptop」を発表。さらに、同SoCを搭載したPCがAcer・ASUS・Dell・HP・Lenovo・Samsungから登場することも発表されました。

Microsoftが「第11世代Surface Pro」と「第7世代Surface Laptop」を発表、Snapdragon X Elite/Plus搭載でAI処理に最適 - GIGAZINE



Armプロセッサを搭載した各社のWindows PCの発売が近づく中、Armのレネ・ハースCEOはロイターのインタビューに応じ、「Windows PC市場におけるArmプロセッサのシェアは今後5年間で50%を超えると考えている」と発言しました。さらにハースCEOは「Qualcomm以外のメーカーからもArmプロセッサを採用したWindows向けSoCが登場する」とも述べています。

また、ハースCEOは、2024年6月3日にコンピューター見本市「COMPUTEX 2024」の基調講演に登壇し、多くのWindows向けアプリがArmプロセッサに対応している現状をアピール。さらに、AIに対応したArmプロセッサ搭載デバイスが2025年末までに1000億台出荷されるとも述べ、AI時代におけるArmの好調さを強調しました。





さらに、Qualcommのクリスティアーノ・アモンCEOも2024年6月3日にCOMPUTEX 2024の基調講演に登壇し、「Snapdragon XはすべてのPCフォームファクタに導入される」と発言しました。この発言はSnapdragon XシリーズをノートPCだけでなくデスクトップPCやディスプレイ一体型PCなどにも搭載することを示唆していると考えられます。なお、アモンCEOの当該発言は以下のムービーの19分44秒から確認できます。

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