2021年の全米女子オープンに出場した女子ゴルフのレクシー・トンプソン(2021年6月6日撮影)。(c)Sean M. Haffey/Getty Images/AFP

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【AFP=時事】女子ゴルフ米国ツアーでメジャー1勝を含む通算11勝を挙げているレクシー・トンプソン(Alexis "Lexi" Thompson、米国)が28日、今季限りでの現役引退を発表した。

 フロリダ州出身で、現在29歳になるトンプソンは自身のSNSで「別れを言うのは簡単ではないが、実際に今がそのとき。2024年限りで私はプロゴルフへのフル参戦から退く」と発表。「このスポーツへ貢献する道はこれからも常に探していくし、新世代の選手たちの力になりたい。そしてもちろん、自分自身の時間が少し作れるのも楽しみにしている」と話した。

 トンプソンは五輪にも2回出場し、米国選抜と欧州選抜による対抗戦ソルハイムカップ(Solheim Cup)では6回メンバーに選ばれている。30日に開幕する全米女子オープン(US Women's Open Championship 2024)では、2007年に12歳の新星として初出場して以来、今年で18年連続の出場となる。

 2010年に15歳でプロに転向したトンプソンは、翌年の欧州ツアーで初勝利を挙げ、同ツアーのプロ最年少優勝の記録を作った。キャリアのハイライトは2014年のクラフト・ナビスコ選手権(Kraft Nabisco Championship 2014、現在のシェブロン選手権<The Chevron Championship>)優勝で、これが唯一のメジャー制覇となった。

 2017年のANAインスピレーション(ANA Inspiration 2017、現在のシェブロン選手権に改名)では、後味の悪い形でメジャー2勝目を逃した。首位に立っていた最終日終盤、トンプソンはテレビ視聴者から前日のラウンド中に違反があったと指摘されたことを受けて4罰打を受けると、プレーオフの末に柳簫然(So Yeon Ryu、ユ・ソヨン、韓国)に敗れた。このときを含めて、メジャーでは4回準優勝や2位タイで涙をのんだ。

【翻訳編集】AFPBB News

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