(c)草原うみ/小学館


「天才少年」だった奏(かなで)はジストニアという難治性の病で右手が動かなくなり、15歳でピアノと別離する。ジストニアはプロの音楽家の発症率が高く、音楽家の人生をも奪う過酷な病。そして奏のなかには消えない悲しみだけが残った。

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ーーそれから7年。有名なピアニストに成長したかつての友との再会から、奏は手放した“大切な音”とふたたび向き合うことになる。左手だけの演奏者として。音楽を愛する彼らが「希望」を奏でる物語。

漫画『やがて、ひとつの音になれ』(小学館)より抜粋してお届けします。

(草原 うみ : 漫画家)