JRT四国放送

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5月16日の夜、学校の先生に美術館に親しんでもらい、遠足や授業での美術館の利用を増やしてもらおうと、徳島市の徳島県立近代美術館で「ナイト・アート・ミュージアム研修会」が開かれました。

この日の夜は、県内のこども園や小中学校の先生など23人が集まりました。

参加者は、現在開催中の特別展「ユーモア ~おかしみの表現に潜むもの~」の作品を鑑賞し、それぞれの立場から感じた意見を交わしました。

(参加者)
「(村上隆「GAME」を見て)全部四角で作っている感じが好きです」

(学芸員)
「作品のタイトルが『GAME』って言うんです。ちょっと昔のゲームのような感じがします」

(参加者)
「ファミコンかな」

(「燃料補給のような食事(石田徹也)」を見た参加者)
「無個性というかオートメーション」
「座っている人たちは、どう見てもビジネスマン」
「口の中に何か入れられるのがちょっと嫌な感じ。でも動かないから、嫌そうにもないし不思議な感じ」

(鳴門教育大学の准教授)
「子どもも大人も、興味津々になれるような展覧会だな」

(こども園の先生)
「子どもと美術鑑賞に来たら、何の絵という意味は考えずに美術鑑賞していた。やっぱりそこに、こういう意味があるんだよということも教えられるようになれれば」

(徳島県立近代美術館 笠井優主任学芸員)
「作品を鑑賞する魅力を先生にまずは体験してもらい、『子どもたちも連れて来たい』と、思ってもらうきっかけになれば」

県立近代美術館では、今後も定期的に先生を対象とした夜の美術研修会を開く予定で、美術教育の裾野を広げていきたいとしています。