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 新入社員は配属先が決まり、日々の業務に追われているはずだ。覚えることも多く、悪戦苦闘している人もいるだろう。
 そんななかで、すぐに辞めてしまう新入社員もいる。今回は、「社会を完全に舐めている」と思わざるを得ない2人のエピソードを紹介する。

◆「休みは取れますか?」「残業あるんですか?」と待遇面ばかりを気にする

 福祉関係の仕事をしている田中健吾さん(仮名・40代)は、新入社員の指導をする立場にある。

「数年に1度、総合職を採用する年があるんです。数年前、総合職として入社したYについて話したいと思います」

 総合職の場合は、入社して3年間は福祉施設関係部署に出向し、現場経験を積んでから本部に戻る流れだという。入社してすぐのオリエンテーションで、「何か質問ありますか?」と問いかけると……。

「休みは希望どおり取れますか?」
残業ってあるんですか?」
「ボーナスって毎回ありますか?」

 など、仕事内容よりも待遇面の質問だらけに、田中さんは先行きが不安になったそうだ。

「“最近の世代はこういうことだよな”と思いながら質問に答えました」

◆「僕が手伝わないといけないんですか?」基本的な業務ができない

 そんななか、Yがグループホームに出向することになり、出勤日の初日から異常な言動が目立っていたという。

「グループホームは、認知症になった高齢者が入居しています。そのため、生活の全般においてさまざまなお手伝いが必要なんです。しかし、利用者さんに対するYの業務態度はありえないものでした」

 女性利用者がYに対して「トイレに連れていってほしい」とお願いしたところ……。

「え?自分で行けばいいじゃないですか?僕が手伝わないといけないですか?」と田中さんに聞いてきたとのこと。

「『この施設にいる人たちは、生活の至るところで手伝いが必要なんだよ。手伝ってあげてね』と話しても、Yは返事もしません。しぶしぶ女性利用者さんのお手伝いをしていましたが、憮然とした態度でした」

◆仕事が楽しくないから辞めます!

 その後も事あるごとに、「それ僕の仕事ですか?」と口にしていたY。

「確かに、利用者さんそれぞれの対応方法は異なりますので、オリエンテーションだけでは業務全般を把握することは難しいと思います。しかし、Yにお願いした仕事は、介護職の基本中の基本なんですよね」

 Yは、業務内容を理解できていなかったのではなく、自分が携わるという意味がわかっていなかったと、田中さんは振り返る。

 出向して1週間、とうとうYは出勤しなくなり田中さんが連絡をしても……。

「『僕、今日で辞めます。仕事が楽しくない。合わない。だから辞めます』と言いました。私は、『そのような辞め方は社会人としてありえない』と伝え、きちんと順序立てるように指導したんですが」

 それ以降、Yとは連絡が取れなくなったという。「本人として『辞めます』と伝えれば、それ以上は必要ないと考えていたんでしょうね」と田中さん。

「正直、比較的離職率の高い業種だと思いますが、結局、仕事が続くか続かないかは、本人の資質次第です」と強調した。

◆女性社員との夜の営みを次々に暴露する

 歯科技工士をしていた鈴木隆夫さん(仮名・30代)は、少々モテるうえに、女性関係において口の軽い新入社員Kについて話してくれた。

「Kは、入社当初から『将来はインプラントを学び、独立したい』と高い志を持った後輩でした」

 見た目は色白、優しそうな笑顔。人を惹きつける魅力を醸し出していたという。仕事もそつなくこなし「期待の新人だ」とみんなで話していたそうだ。

 まさか、Kから同じ部署で働く女性社員の“夜の顔”を聞かされることになろうとは……。