バドミントン男子シングルスの桃田賢斗が18日、会見で国・地域別対抗戦のトマス杯(27日開幕)を最後に日本代表を引退することを発表した。会見では2020年1月のマレーシアでの交通事故にも触れ「事故に遭った当初は、なんで自分なんだろうと思った」との心境を語った。

【映像】事故当時の心境を語る桃田の表情

 桃田は、代表引退の理由について「2020年の1月の交通事故から苦しいこともたくさんあった。試行錯誤してやってきたつもりだったが、気持ちと体のギャップが続いていく中で、このまま世界一を目指すところにはいけないと判断した」と説明。

 マレーシアで交通事故に巻き込まれて大ケガを負った当時を振り返り、「事故に遭った当初は、なんで自分なんだろうなと思った」との心境を吐露。「正直、本当にしんどい、辛いことだらけだった」としたが、「辛いことをその事故のせいにしたくなかった。それすらはじき返したかった」との思いを語った。

 日本代表活動は、27日に開幕する国・地域別対抗戦のトマス杯がラスト。競技活動は継続し、「応援してくれた人たちや、自分に憧れてバトミントンを始めた子供たちに恩返しができるようなことをしていきたい」と次のステップへと進む。
(ABEMA NEWS)