山形放送

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おととし8月の豪雨で崩落した山形県飯豊町にある大巻橋のすぐ脇の建物について、町が2025年度中に代執行による解体を行う準備を進めていることが分かりました。建物が倒壊する恐れがあるためで、解体費用は町が負担する見通しです。

飯豊町では、おととし8月の豪雨で町内を流れる小白川に架かる大巻橋が崩落しました。現在は、仮の橋による通行が再開されていて、県は、大巻橋に代わる新しい橋を2025年度までに設置するとしています。
こうした中、大巻橋のすぐ脇には、川の水で土台部分がえぐり取られ、崩れそうな状態となっている建物が残されたままとなっています。この建物について、町が所有者が特定できない空き家などに適用する「略式代執行」で2025年度中に解体する方針であることが分かりました。

町によりますと、この建物は元々、町内の工務店が所有していましたが、現在所有者がいない状態となっています。これまでのところ所有者は現れておらず、解体費用は町の負担となるとみられています。これに先立ち、町は新年度予算に建物解体の設計費用500万円を計上したということです。解体の理由について町は「建物が倒壊し、住民に被害が出る恐れがあるため」としています。