スペインサッカー連盟(RFEF)の本部に集まる報道陣(2024年3月20日撮影)。(c)JAVIER SORIANO / AFP

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【AFP=時事】スペインサッカー連盟(RFEF)は21日、汚職疑惑に関連して、複数の連盟幹部を解雇したと発表した。これに先立ち、連盟の法律顧問責任者のペドロ・ゴンサレス・セグラ(Pedro Gonzalez Segura)氏と人事部長のホセ・ハビエル・ヒメネス(Jose Javier Jimenez)氏が20日に逮捕されており、連盟は両氏の「懲戒手続きを開始」していた。

 RFEFはまた、スペイン裁判所による調査の一貫で、汚職疑惑をはじめ不正管理やマネーロンダリング(資金洗浄)などの容疑で逮捕されたトマス・ゴンサレス・クエト(Tomas Gonzalez Cueto)氏の法律事務所「GCリーガル(GC Legal)」との契約も打ち切ったと明らかにした。

 一方、マドリード郊外にある連盟本部に加え、スキャンダルで名誉が失墜したルイス・ルビアレス(Luis Rubiales)前会長(46)がグラナダ(Granada)に所有する不動産にも、警察の家宅捜索が入った。

 ルビアレス氏は現在ドミニカ共和国に滞在しているが、国内メディアによると来月6日にスペインへ帰国する予定だという。調査については、スペイン・スーパーカップ(Spanish Super Cup)をサウジアラビアで開催するためにルビアレス氏が交わした契約に関連しているとも伝えられた。

 スーパーカップは1年4000万ユーロ(約66億円)で契約が結ばれ、元スペイン代表のジェラール・ピケ(Gerard Pique)氏が所有する投資グループ「コスモス(Kosmos)」が仲介した。

 ルビアレス氏は昨年8月に行われた女子W杯オーストラリア・ニュージーランド大会(FIFA Women's World Cup 2023)決勝後の表彰式で、スペイン代表のヘニフェル・エルモソ(Jennifer Hermoso)の唇にキスを強要し、世界から怒りを買って会長を辞任した。

【翻訳編集】AFPBB News

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