マックス・ホーマ【写真:ロイター】

写真拡大

ホーマの打球があわや

 現地17日まで行われた米男子ゴルフの“第5のメジャー”ザ・プレーヤーズ選手権はスコッティ・シェフラー(米国)の連覇で幕を閉じた。松山英樹(LEXUS)も6位に入るなど見どころも多かった一方、危険なシーンも注目を集めていた。米国人選手が打ったボールが、前方で撮影していたギャラリー目がけて一直線……その様子をとらえた動画も公開され、米誌は「選手の言葉をしっかり聞いてほしい」とファンに訴えている。

 身の毛もよだつシーンだった。木の根元に落ちたボールの前に立ったのは米ツアー6勝、欧州1勝のマックス・ホーマ(米国)。アイアンでピンチ脱出を狙ったが、打球は前方で撮影していたギャラリーに向かって一直線に飛んでいった。直後に「ゴン!」と鈍い音とともに、周囲からは「オーッ」と悲鳴が上がった。

 ボールがカメラに向かって飛んでくる恐ろしい映像がネット上で拡散され、米専門メディア「ゴルフダイジェスト」は「この恐ろしいマックス・ホーマのファンの動画は、ツアーのプロたちがショットを打っているところに、近づきすぎないようにするだろう」との見出しで記事を掲載した。

 本文では「私たちはツアー選手がどれだけ優れているかを知っているが、世界最高のゴルファーの上位0.0001%でさえも、まれに悪いショットを打つ可能性がある」と近くで観戦する際の危険を表現。ホーマの動画は14番ホールで撮影されたものであるとし、「これはファンの頭にぶつかるぐらい危険に接近している」「ボールは木に激しく当たり、フェアウェイ全体を横切り、ホールの反対側のバンカーに入った」と、ギャラリーにはボールが当たらなかったことも紹介している。

 PGA公式サイトのショットトラッカーでもホーマの3打目は大きく跳ねて、右のラフから逆サイドの左フェアウェーバンカーまで飛んでいったことが確認できる。同メディアは「この瞬間、カメラを持ったファンが感じていたであろうパニックは想像するしかない」と伝えている。

 記事では「ファンがこの動画を見て、今後はもう少し慎重に行動することを願っている。ホーマがこのショットを打つ前に言ったように、ツアープロたちがもう数歩下がって、と言ってきたらしっかり聞いてほしい」と訴えている。

 なお、この14番ホールでホーマはティーショットを左のクリークに入れ、打ち直した第2打が今回の動画にあったラフに入った。木に当たったとされる第4打の後もショットが乱れ、結局パー4のところ「+5」の大叩き。これが響いてこの日はスコアを2つ落とし、最終日も71と伸ばし切れずに通算イーブンパーの64位に終わっている。

(THE ANSWER編集部)