連続殺人犯の死刑執行失敗 米アイダホ州
![トーマス・クリーチ死刑囚。米アイダホ州矯正局提供(2002年4月8日撮影)。(c)AFP PHOTO / Idaho Department of Correction](https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/3/a/3a2f4_1351_91d2f60d_ba2ed787-m.jpg)
刑が執行される予定だったのはトーマス・クリーチ(Thomas Creech)死刑囚(73)。刑務所関係者や立会人によると、同死刑囚は1時間にわたり執行室の台に拘束され、薬物を注入するための静脈ラインの挿入が繰り返し試みられた。
アイダホ州矯正当局のジョシュ・テワルト局長は、8回にわたり腕と脚への挿入が失敗した後、刑の執行が中止されたと話した。
アイダホ州では12年ぶりの死刑執行になるはずだった。
クリーチ死刑囚は1981年、刑務所で同房の受刑者を電池を入れた靴下で殺害し、死刑を言い渡された。それ以来40年あまり拘置されていた。
同死刑囚は当時、5人を殺害した罪で収監されていたが、これ以外にも数十人殺したと主張していた。
米国では近年、死刑執行の失敗がたびたび起きている。
【翻訳編集】AFPBB News
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