メッシ、神戸戦に途中出場!PK戦の末に神戸が勝利 ブスケツは負傷交代

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 7日、プレシーズンマッチ「Inter Miami in Tokyo 2024」が国立競技場で行われ、インテル・マイアミとヴィッセル神戸が対戦した。

 インテル・マイアミは、ルイス・スアレス、セルヒオ・ブスケツ、ジョルディ・アルバらが先発。アジアツアーで内転筋を負傷したリオネル・メッシはベンチスタートとなった。

 一方の神戸は、キャプテンの山口蛍、試合前日にクラブと2026年までの契約延長を発表した大迫勇也、新加入の岩波拓也らがスタメンに入り、ゴールマウスも新加入のオビ・パウエル・オビンナが守った。

 最初に決定機をつくったのは、神戸だった。15分、右サイドから酒井高徳がクロスを入れると、ゴール前で大迫がシュート。しかし、これは相手GKが見事な反応で触り、ポストに阻まれる。その一連の流れから、今度はジェアン・パトリッキが左サイドからクロスを供給。再び大迫が合わせたが、またポストに跳ね返り、得点には至らなかった。

 19分にはアクシデントが起こる。神戸がカウンターを仕掛ける場面で、大迫に対してブスケツが少し遅れてチャージ。両者が接触してブスケツは地面にしばらくうずくまった。その後、ブスケツはプレーを再開することなく、25分にヤニック・ブライトとの交代でベンチへ下がった。

 スローテンポな試合が続き、会場からは「メッシ」を呼ぶ声が響き渡った。そして、大型ビジョンにベンチに座るメッシが映し出されると、会場が大きく沸いた。

 静かな試合展開が続いたが、前半アディショナルタイムに神戸が決定機を迎える。高い位置でプレスをかけてボールを奪うと、大迫がGKと1対1に。しかし、シュートは枠を大きく外れ、得点を決めきることができなかった。

 前半はこのまま0−0で終了。後半に入っても神戸のペースで進んだ。

 そして、60分に国立競技場が大歓声に包まれる。デイビット・ルイズとの交代でついにメッシがピッチに送られた。

 ここまで動きに精彩を欠いたインテル・マイアミだったが、メッシの投入により、一気に攻撃のテンポが上がる。メッシ個人もドリブルで局面を打開するなど、ケガの影響を感じさせないプレーを見せた。

 流れは一気にインテル・マイアミへ。71分にはペナルティエリアでスアレスがバイシクルシュートを放ち、ゴールに迫った。そのスアレスは75分にレオナルド・カンパーナとの交代でベンチに下がった。

 神戸も反撃に出るが、79分にはメッシに決定機。中盤からドリブルでするすると抜け出し、GKと1対1に。ペナルティエリア内から強烈なシュートを放ったが、これは後半開始から投入された神戸のGK新井章太がビッグセーブ。こぼれ球にメッシが再び詰めたが、ゴール前で初瀬亮がクリアし、得点を許さなかった。

 試合はこのままスコアレスドローで終了。レギュレーションにより、延長戦を行わず、PK戦に突入した。

 PK戦は両チーム5本中3本を決めて、サドンデスに突入。そして、6本目の先攻、神戸の飯野七聖が成功したのに対し、後攻のインテル・マイアミ、グレゴレが失敗して決着。神戸がPK戦を4−3で制し、勝利した。

 今後、神戸は17日に『FUJIFILM SUPER CUP 2024』で川崎フロンターレと対戦。一方、インテル・マイアミは15日にアメリカ合衆国で、メッシの古巣であるアルゼンチンのニューウェルズ・オールドボーイズと対戦する。

【スコア】
インテル・マイアミ 0−0(PK戦:3−4) ヴィッセル神戸