X(旧Twitter)に似た操作感で使える分散型SNS「Bluesky」が、近日中に招待制を脱して招待コードなしでもアカウント作成が可能になることが明らかになりました。また、各アカウントの投稿をRSS形式で取得する機能が追加されたほか、2023年版のモデレーションレポートも発表されています。

Bluesky 2023 Moderation Report - Bluesky

https://blueskyweb.xyz/blog/01-16-2024-moderation-2023

Bluesky has launched RSS feeds - Open RSS

https://openrss.org/blog/bluesky-has-launched-rss-feeds

◆近日中に招待コード不要でアカウント作成可能に

Blueskyは無料で使えるSNSですが、記事作成時点ではアカウント作成時に招待コードが必須です。招待コードはBlueskyのウェイトリストに登録して開発チームから配布されるのを待つか、既存ユーザーから「既存ユーザーに配布される招待コード」を受け取る必要があります。このため、「BlueskyというSNSが気になるけど、招待コードを持っていないのでアカウントを作成できない」という状況に陥る人が多発していました。

そんな中、Bluesky開発チームの一員であるRose氏が2024年1月10日に「招待コードとは、もう少しでお別れです」と投稿しました。このことから、近いうちに招待制が廃止される可能性が高くなっています。



◆各ユーザーの投稿内容をRSSリーダーで確認可能に

Blueskyの各ユーザーの投稿内容がRSS形式で配信されるようになりました。ユーザーは各種RSSリーダーを用いて投稿内容を確認可能です。

RSSの購読方法はRSSリーダーによって異なります。一例として、RSSリーダーを内蔵したブラウザ「Vivaldi」での購読手順は次の通り。まず、VivaldiでGIGAZINEのBlueskyアカウントにアクセスすると、アドレスバー内にRSSアイコンが表示されます。



RSSアイコンをクリックし、「RSS」をクリックしてから「購読」をクリック。



するとフィード追加が表示されるので、好みの名前を付けて「フィードを追加」をクリックすれば購読作業は完了です。



購読したRSSを確認するには、パネル内にあるRSSボタンをクリックしてから購読したRSSの名前をクリック。



すると、以下のように投稿内容を確認できます。



◆2023年版モデレーションレポート

2023年末時点でBlueskyは300万件のアカウントを抱えており、それらのアカウントがポリシー違反の投稿を拡散しないように24時間体制でモデレーションを実施しています。多くのSNSではモデレーションを外部のモデレーターに委託していますが、Blueskyのモデレーターは全員Blueskyによって直接雇用されているとのこと。ただし、Blueskyに投稿されるすべての投稿を目視で確認するわけにはいかないので、「ユーザーからポリシー違反として報告された投稿をチェックする」という方式でモデレーションが実施されています。

Blueskyのモデレーションチームは、2023年に35万8165件の違反報告を受け取ったとのこと。違反報告の件数やカテゴリをまとめた以下のグラフを確認すると、「規約違反(ToS Violation)」「スパム(Spam)」「非社会的(Anti-Social)」といった理由での報告が多いことが分かります。



また、Blueskyはモデレーションに用いているウェブインターフェース「Ozone」を近日中にオープンソース化することも発表しています。