画像生成AI・Midjourneyのトレーニングに用いられたとされる、合計1万6000人以上のアーティストの名前が入ったリストの存在が明らかになりました。リストにはウォルト・ディズニーや草間彌生、フリーダ・カーロなどの著名アーティストも含まれていました。



Leaked: the names of more than 16,000 non-consenting artists allegedly used to train Midjourney’s AI

https://www.theartnewspaper.com/2024/01/04/leaked-names-of-16000-artists-used-to-train-midjourney-ai

ライアットゲームスの開発者であるジョン・ラム氏の指摘によると、このリストはMidjourneyの開発者らがトレーニングでスタイルを模倣するために選出したアーティストの名前が列挙されたもの。

「Midjourney Style List」の名称でGoogleスプレッドシートで公開されていましたが、情報流出が判明するとファイルは削除されました。しかし、すでにInternet Archiveに保存されていたほか、コピーが出回る状態となっています。

以下はInternet Archiveに保存された当該ファイルです。

Midjourney Style List - Google Drive

https://web.archive.org/web/20231231203837/https://docs.google.com/spreadsheets/d/1MEglfejpqgVcaf-I-cgZ5ngV_MlaOTeGXAoBPJO69FM/htmlview#



ラム氏が示したスクリーンショットでは、Midjourneyのデイビッド・ホルツCEOがトレーニングデータにアーティストが追加されるのを歓迎しているほか、メンバーが著作権問題について「あなたがしなければならないのは、スクレイピングされたデータセットを使うことだけで、モデルのトレーニングに何を用いたかはきれいさっぱり忘れてしまうことです」と言及しています。

リストには、2023年に起こされた集団訴訟の訴状に名前が出てくるアーティストも多く含まれていました。

画像生成AI「Stable Diffusion」と「Midjourney」に対して集団訴訟が提起される - GIGAZINE



この訴訟は、裁判所により棄却されています。

画像生成AI「Stable Diffusion」や「Midjourney」に自作品の著作権を侵害されたとするアーティストたちの集団訴訟が裁判所によって棄却される - GIGAZINE



しかし、2023年11月に内容を改め原告を追加、さらに被告に映像生成のRunway AIも加えた上で、再び訴状が提出されています。

ラム氏は「生成AIの技術者たちは、もう訴訟は死んだようなものだと思っているのかもしれませんが、まだ生きていて、さらなる証拠と原告を追加しています」と言及しました。