Bクラスから上位浮上を目指すヤクルトは同世代コンビが鍵を握るか 2024打線展望

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日本ハム時代には4度の盗塁王に輝いた西川(C)CoCoKARAnext

 早くも2024年ペナントレースの行方が興味を惹く中、昨年は5位に沈んだヤクルトの巻き返しにも注目が高まっている。2年連続リーグ覇者となったヤクルトは昨年5位と大きく順位を落とした。

 ここにはWBC組の村上宗隆、山田哲人、中村悠平、左腕エース、高橋奎二といった主力の不振も影響を与えた。

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 村上は昨年140試合に出場し、打率・256、31本塁打、84打点。三冠王を獲得した2022シーズンの打率・318、56本塁打、134打点から大きくダウンとなった。一つにはWBCから続く長いシーズンになったことでの蓄積疲労もあったといわれる。

 また山田も昨年は105試合に出場、打率・231、14本塁打、40打点と特に打率はプロ入り以来ワーストの数字となった。2度の故障離脱もあるなど主力として求められるパファーマンスは果たせなかった。

 今季も主将を務める中で、チームの先頭に立って引っ張る成績を残せるか。巻き返しを図る中でともに刺激を与える存在となりそうなのは、同世代選手の加入にもある。

 楽天を戦力外となった西川遥輝外野手が今季からヤクルトに加入。日本ハム時代に4度の盗塁王に輝いたかつてのスピードスターは同級生の山田に関して、刺激を受ける存在として認めている。

 トリプルスリー男で知られる山田も盗塁に関しては2019年に「33盗塁」を記録したのを最後に、昨年も4盗塁と近年は数が減っているとあって、新加入の西川とともに再度、足でも存在感を示すことが期待されている。

 打線で主砲の村上を孤立させないためにも山田の「復活」はV奪回に向けての欠かせないピースともなる。

 今季プロ14年目を迎える韋駄天コンビがチームに勢いをもたらすか、期待は高まっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]