日本人史上初の快挙! 井上尚弥が世界最高権威の米老舗『リング』誌の年間最優秀選手賞に「95年間で初だ」
ボクシング界でスターダムをのし上がる井上。その歴史的な快進撃が評価された。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
アジア人でも稀有な快挙だ。
現地時間1月5日、ボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)は、「世界で最も権威がある」と言われるボクシングの米専門誌『The Ring』の2023年度の「Fighter of the Year」(年間最優秀選手)に選ばれた。日本人としては初の快挙で、アジア人選手としても元世界6階級制覇王者マニー・パッキャオ(フィリピン)以来の受賞となった。
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2022年12月にバンタム級の4団体統一を果たした井上は、23年1月からスーパーバンタム級に転級。7月に迎えた初戦でWBC&WBO世界同級2団体統一王者だったスティーブン・フルトン(米国)に8回TKO勝ちを収めると、12月にはWBAスーパー&IBF王者マーロン・タパレス(フィリピン)を10回KOで撃破。わずか5か月で4団体統一を果たすとともに、史上2人目の2階級での4団体統一を達成した。
まさに異次元の1年が評価された。創刊102年の歴史を誇る『The Ring』は「イノウエは、当時『The Ring』のスーパーバンタム級のNo.1、2だったフルトンとタパレスを、同級に転向してから最初の2試合で破った」と回想。井上を「同賞が実施された95年間で初の日本人受賞者となった」と絶賛した。
なお、タパレス戦後に「今の適正階級はスーパーバンタム級だと思っているので、来年、再来年とまたこの階級でもっと強い姿を見せられるように精進していきたい」と語った井上の次戦は5月が想定されている。米メディアなどでは、WBCで指名挑戦権を持つ元世界2階級制覇王者のルイス・ネリ(メキシコ)が東京ドームで対戦する可能性が有力視されている。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]