2024年の年頭にあたり、クリックテック・ジャパン カントリーマネージャーの今井浩氏は年頭所感として、以下を発表した。



新年明けましておめでとうございます。

2023年は、パンデミックが収束に向かい社会経済に明るい兆しが見えてきた一方、世界各地での相次ぐ紛争や、米国シリコンバレーバンクほか金融機関の経営破綻が、テック企業を始めグローバル市場に大きな影響を与えました。このように急速に変化するビジネス環境の中で、多くの企業が迅速な対応、意思決定を求められた一年でした。 

また、ChatGPT に代表される生成 AI への注目が急激に高まりました。世界中の企業が AI を導入、活用する動きを強めたと同時に、アメリカのバイデン大統領が昨年10月に大統領令を発したように、AI の安全性・悪用防止をめぐって各国政府、国際機関が対応を急いでいます。

さらに、AI が消費者にとってもより身近なものとなる中で、個人のプライバシーを守り、安全なサービス提供を行うための対策が企業に求められています。

2024年は、世界全体で AI への投資がさらに加速するとともに、AI 活用に不可欠なデータ基盤の構築が多くの企業にとって最優先課題になると予測しています。

AI は、大量のトレーニングデータを使ってデータのパターン、関係、構造を学習するため、まさにデータに依存しています。古い情報、信頼できない情報、場合によっては悪意のある偽情報を基にしていては、AI を導入したところで失敗に終わるばかりでなく、ビジネスに負の影響を与えかねません。言い換えれば、ガバナンスのとれた安全なデータなくして、AI 活用は成立しえないということです。

Qlik は昨年、優れたデータガバナンスとデータ品質ソリューションを

有するTalend社の買収を通じ、データ統合、分析、AI と機械学習に関する幅広い技術と知見をさらに強化し、AI 活用を支援する業界最高水準の包括的なソリューション「Qlik Staige」を提供しました。

一方で、Amazon Redshift、Databricks、Google BigQuery、Microsoft Fabric、Snowflake といったクラウドプラットフォームにおいて企業全体のデータ活用を加速し、SAP やメインフレームなどに眠るデータ資産を解放し、AI の戦略的活用に不可欠である高度なデータ基盤確立に向けた投資を引き続き進めています。

このように新しく生まれ変わった Qlik は業界をリードするソリューションを、日本のお客様にいちはやく提供してまいります。

本年が、皆様にとりまして実り多き一年となりますことを、心より祈念申し上げます。