西島秀俊、“東洋の時計王”と呼ばれた男を熱演!SPドラマ『黄金の刻』2024年3月放送決定
作家・楡周平による小説『黄金の刻 小説 服部金太郎』を完全ドラマ化した『黄金の刻(とき)』が、2024年3月に放送されることが決定した。
今作では、日本初の腕時計、世界初のクオーツウォッチを発売したことで知られる「セイコーグループ」の創業者である服部金太郎の波乱の人生を重厚に描き出す。
丁稚奉公から時計修理職人を経て、時計の製造工場「精工舎」を設立し、国産初の腕時計を製造販売。
常に時代の先々を読み、「義理」「人情」「恩義」を大切にしながら、一歩ずつ己の夢を叶えていった金太郎だが、一方で火災や震災など、数々の困難が彼の人生を襲う。
洋品雑貨問屋の丁稚は、いかにして“東洋の時計王”になったのか?
“禍を転じて福と為す”を実践した、稀代の起業家・服部金太郎の一代記がスペシャルドラマとして放送される。
◆主人公・服部金太郎を西島秀俊が熱演!
主人公・服部金太郎を演じるのは、主演映画『ドライブ・マイ・カー』(2021年)で全米映画批評家協会賞・主演男優賞受賞、ドラマ『警視庁アウトサイダー』(2023年)など、話題作・注目作への主演で実力を発揮する西島秀俊。
今作のオファーが来た際の率直な感想を尋ねられると「セイコーという企業のことはもちろんよく知っていますが、小さなところからいかにして大きく成長していったのか、ひとりの男の一代記を通して描いていくということにすごく興味を抱き、ぜひ参加したいと思いました」と、服部金太郎役を快諾したことを明かす。
そんな金太郎の印象を「明治、大正、そして昭和を生きた人物ですが、現代に通じる、それぞれの人には、それぞれ生かすことができる場所があるという適材適所を当時から理解されていらっしゃると感じました。そのなかで人とつながり、ともに成長していくという現代的なセンスをもってらっしゃる方だと思いますし、未来を見据える姿勢というものにあこがれを抱いています」と大いにリスペクトを送る。
◆鬼才クリエイターが集結!
高度成長を陰で支えてきた、日本がもつ宝である“職人”。
日本が元気を失ってしまったこんな時代だからこそ、世界で勝負をかけた“職人”の物語を届けていく。
金太郎を筆頭とした、日本が誇る“職人”たちの成功譚の脚本を担当したのは、映画『凶悪』(2013年)で日本アカデミー賞・優秀脚本賞受賞の後、映画『東京リベンジャーズ』シリーズや、ドラマ『警視庁アウトサイダー』などヒット作を連発する郄橋泉。
西島も「脚本を読ませていただいて、服部金太郎の一代記ではあるのですが、激動の時代に生きながら、その時代を先読みし、新しい価値観を作って自身も会社も成長を遂げていくというダイナミックさが詰まっていて、あらためてこの役を演じてみたいと思わせていただきました」と絶賛する。
そんな脚本を託された監督には、オシドラサタデー『書けないッ!? 〜脚本家 吉丸圭佑の筋書きのない生活〜』(2021年)、テレビ朝日2夜連続スペシャルドラマ『キッチン革命』(2023年)、映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』(2020年)ほかで知られる豊島圭介。
彼のもと、絶好調で撮影が進む現場は、西島いわく「今回は時代物ということで、俳優の皆さん、スタッフの皆さん、それぞれとても丁寧にシーンを撮っています。また、登場するキャラクターの個性が本当に強く、魅力的ですので、演技の場で起こるケミストリーや、特別な瞬間を楽しみながら、毎日撮影に励んでいます」と、とても良いコンディションで撮影に臨めていることを明かす。
脚本・郄橋泉×監督・豊島圭介とスタッフも俊英揃いとなるが、ひげを蓄えた威厳が漂うモノクロの西島が強烈なインパクトを放つメインビジュアルの写真は、写真界の巨匠・操上和美が撮影。
さらに、名だたるアーティストのアートワークなどで知られるアートディレクター・森本千絵がデザインを担当。
金太郎や職人たちの、時計にかける想いや情熱が感じられるメインビジュアルにも注目だ。
現在、あたりまえとなっている“正確な時間”の重要性に気づき、時計商を目指す男の試練の物語。
そこに、初恋相手や親友との別れ、天才的な職人との出会いなどの濃厚な人間ドラマも加味され、作品はさらに奥行きを増す。
西島も「これは、明治、大正、昭和という時代を生き抜き、新しい価値観を築き上げた男と仲間たちの物語です。現在も、いろいろな価値観が新しく生まれている激動の時代だと思いますが、そんななか、明日への希望や勇気がもらえる作品だと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください!」と意気込む。