ニューバランス吉祥寺の店内

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「ニューバランス(New Balance)」が、人を中心に据えた新たなコンセプトストアの展開に乗り出す。1号店として、西東京エリアとしても初となるコンセプトストア「ニューバランス吉祥寺」を東急百貨店吉祥寺店の向かいに出店。12月8日のオープンに先駆けて開かれたメディア向けの内覧会ではニューバランスの久保田伸一代表取締役社長と石田雅司店長が登壇し、出店戦略について説明した。

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 ニューバランス吉祥寺では、ライフスタイルやランニングシューズをはじめ、アパレルアイテムやキッズシューズ、アクセサリーなどを展開。ブランド初の人を中心に据えた新たなコンセプトストアとして、売り場の中心に「コミュニティサークル」と名付けた椅子を配置することで、スタッフの接客によるコミュニケーションだけではなく、客同士のコミュニケーションの促進を狙う。店舗面積は約453平方メートルで、ニューバランスの国内最大規模の店舗である原宿店の約3分の1。展開アイテムの型数は原宿店の約5分の1に絞り、商品ではなく人と人とのつながりにフォーカスした店舗として営業する。

 店舗は地上2階までの2フロア構成で、1階にはランニングシューズやトレーニングウェアなど、パフォーマンスカテゴリーのアイテムを中心に揃え、2階ではライフスタイルアイテムや「MADE IN U.S.A.」や「MADE IN UK」などの海外企画のアイテムをラインナップする。従来のニューバランスの店舗ではシューズとアパレルアイテムを分けて展開していたが、同店では初の試みとして、アパレルとシューズをミックスして陳列。生活の中で実際に使用しているシーンを思い浮かべながら買い物ができるようにしたという。

 店内には、約1分で足のサイズや左右差、土踏まずの高さが測れる機械「3Dスキャン」を設置。「FHA(足と靴と健康協議会)」の認定資格を持つシューフィッターの資格を持つスタッフや、日本ランニング協会による「ランニングアドバイザー」の資格を持つランニングスペシャリストが常駐し、ランニングの基礎知識とともに、一人一人の足の特徴やライフスタイル、好みに合わせたシューズを提案する。

 初出店となる西東京エリアの中で吉祥寺を選んだ理由について、久保田社長は「これまでは原宿や銀座などの都心で店舗を展開してきたが、ブランドとして地域に密着したコミュニティ創出型の店舗を広げていきたいという思いから、吉祥寺を選んだ。新宿や渋谷へのアクセスがよく、商業施設が多く住宅地も近いことから、さまざまな客層が見込める」とコメント。井の頭公園にはランナーが多いことから、今後は店舗を拠点にしたランニングイベントの実施や、商店街などの地元のコミュニティとのイベントも行い、地域との密接な関係を築いていく方針だという。

 石田店長は、店舗づくりについて「スタッフとお客様のコミュニケーションはもちろん、お客様同士のコミュニケーションを促進することで、『ニューバランス吉祥寺に行けば誰かに会える』というような、買い物以外の目的でも人が集まるような店舗にしたい。吉祥寺店を愛してくださるファンのようなお客様が増えるよう、常にお客様の意見に耳を傾けながら、ニーズに合わせたアイテム展開や陳列のレイアウト変更なども積極的に行っていきたい」と話した。

 同店では、オープニングキャンペーンとして、ニューバランスの会員サービス「myNB」の登録者を対象に、税込1万1000円以上を購入した先着100人にニューバランスのアイコン的モデル「990v6」のデザインのピンズを配付。12月8日から17日の期間には、スニーカーケア製品「スニーカーラボ(SNEAKER LAB)」を使用したシューケアイベントを開催する。イベントは事前予約制で、「myNB」の登録者限定で専用サイトから予約できる。また、オープンを記念し、2012年に発売された「990v3」(3万1900円)を復刻。ゴアテックスを使用した「M2002R」(2万4200円/いずれも税込)とともに特別販売を行う。

■ニューバランス吉祥寺
オープン日:12月8日(金)
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-8-13 Chloris Kichijoji
営業時間:11:00〜19:00
問い合わせ:0422-27-1938