©️IMAGO/ActionPictures

 本日土曜日はちょうど1年前に、マヌエル・ノイアーがスキー中の事故によって、足に重傷を負った日でもある。それから1年近く離脱を余儀なくされることになった37歳の守護神だが、それでもこれまですでに今季7試合で先発出場。まるで離脱が嘘だったかのような動きでチームを背後から支えている。とりわけ水曜日のCLコペンハーゲン戦ではMVP級の活躍を披露してみせた。

 とはいえ決してバイエルンが押される試合展開だったというわけではない。むしろ後半86分まではさほど危険な場面も見受けられなかったものの、しかしながら87分に「あの時はちょっとラッキーではあったね」とノイアー自身が振り返ったように、「ショートコーナーの際に集中力を欠いてしまって、クロスに全く対処できずに相手2選手がセカンドポストで完全にフリーになってしまっていた」が、そこで立ちはだかってみせたのがノイアーだ。2度にわたる好セーブをみせており、試合後トーマス・ミュラーは「まだやれるってところを見せていたよね」と笑顔でコメント。これによってチャンピオンズリーグGL18連勝とまではいかなかったものの、0−0に持ちこみ敗戦だけは免れている。

 「いままたピッチに立てて、そしてチームの助けになれているということが、本当に嬉しく思うよ。そしてチームもまた、僕がここにいることに満足感をもってくれていることが感じ取れた」とノイアー。同僚のレオン・ゴレツカも「マヌはキャリアのほぼ全てにおいて、彼独自の世界観の中で戦い続けてきた選手だけど、今日の彼がみせていたものこそまさに、別次元の世界であり体さえ問題なければ世界最高のGKのままなんだ」と直前に2025年まで契約延長したドイツ代表GKについて評し、トゥヘル監督も「彼には年齢の限界というものがみえない。良い感覚をもってプレーできる限り。その落ち着きとプロフェッショナルさの調和は見事なものだ」評した。

ミュラー「確かにCL決勝は魅力」

 一方で引き続き来夏まで契約を残しているミュラーに対しては、そのノイアーから逆に「僕たちは彼のクオリティを理解しているし、高く評価しているから、きっと両者が話し合いをするならうまくいくと思う」と期待。ただバイエルンでは今季は主にバックアップに甘んじていることもこの話題が大きくなっている理由でもあるが、トゥヘル監督は試合前に改めて「高い評価」と「そういう話題は選手のためにはならないよ」とも苦言。これにミュラーは「その通りだね」と同調しつつ、契約延長については「見守っていこう」とコメント。ただ記者から2025年にミュンヘンで開催されるCL決勝が魅力的か?との問いには「それはちょっとした魅力があるよね」と笑顔で述べていた。