核兵器を全面的に禁止する核兵器禁止条約の第２回締約国会議が、ニューヨークの国連本部で始まりました。

日本時間２８日午前０時ごろに始まった会議では、長崎で被爆した日本被団協の木戸季市事務局長が核兵器の廃絶を訴えました。

木戸季市事務局長「核戦争の危機が高まっています。ウクライナとガザから伝えられる光景は被爆者にとって“あの日”の再来です」

一方、会議のため現地入りしている県被団協の箕牧理事長はこの日行われた関連行事で「核なき世界の実現」を呼びかけました。

県被団協 箕牧智之理事長「私たちの孫世代以降の人類が安心して暮らせる世の中を残すべく責任があります。ノーモア ヒロシマ、ノーモア ナガサキ、ノーモア ヒバクシャ、ノーモア ウォー」

会議にはＮＡＴＯ＝北大西洋条約機構に加盟するドイツなどアメリカの核の傘の下にある複数の国がオブザーバーとして参加していますが、日本は前回に続き見送りました。

会議は来月１日まで行われ、県被団協の箕牧理事長ら県内の被爆者や広島市の松井市長らが現地入りしています。