夢は叶う!成功間近の「スタートアップは突然に…」若き起業家たちはどうなる?”全話最終回”ショートドラマ5話公開

 スタートアップ華やかなりし今日この頃、である。

 気のおけない仲間とともに革新的なアイデアを胸に秘めて事業を興し、社会に大きなインパクトを与える。ストックオプションで、多額のおカネを手にして若隠居。同級生たちがあくせく働いているのを横目に、海外に別荘でも買って悠々自適のセカンドライフを送る、なんて夢もある。



 などと、浮かれていたら足下をすくわれる。アイデアが形になって、事業が順調に進んでいたとしたって、好事魔多しとはよくいったもの。ほんの小さな油断が、隙が、積み上げてきたものすべてを壊してゆく。まるで映画やドラマに描かれそうな、そんな悲劇はあながちフィクションばかりでもない。「スタートアップは突然に」。その小さな油断とはいったい何なのだろうか。

 たとえば——。



世界トップシェアのスマホ「エクスホン」と契約 成功間近!のはずが…


 仲間とともにスタートアップ企業を創業し、いまだかつてない超小型バッテリーの開発に成功したナオト。世界トップシェアのスマホ「エクスホン」への搭載も決まり、まさに夢の実現まであと一歩のところまでやってきた。爆発的に売れるはずのスマホに搭載されれば、途方もないくらいの大金が舞い込んでくる。オフィスの移転、豪華なインテリア、さらには莫大なロイヤリティーでもっと大きなおカネを手にして……。



 ところが、契約書にこんな一文が。

「知的財産権を追加の対価を支払うことなく……」



 そう、ナオトたちが開発した超小型バッテリーの知的財産権は、二束三文のライセンス料だけ支払われる契約だったのです! だから、スマホが何台売れようが、ナオトたちにはこれ以上ビタ一文入ってくることはない。契約相手に泣いてすがっても、契約はすでに成立済みだから時すでに遅し。大成功間近だったナオトたちのスタートアップは、悲劇的な失敗に終わったのであった…。



・「スタートアップは突然に」2話以降はこちら

 このナオトたちの失敗の最大の原因は、知的財産権に対する認識が甘かったこと。甘い、というよりはまったく無知だったといったほうがいいかもしれない。知的財産権とは、新しい技術やデザイン、ネーミングロゴマークなどについて創出者に与えられる独占権のことだ。わかりやすくいえば、発明やデザインした人がそれを独占的に使うことができる、といったような権利である。

 つまり、正しい契約ができていれば、ナオトたちが開発したバッテリーを使用しているスマホが売れれば売れるほど、特許権の使用料などの形でおカネが入ってくるはずだった。しかし、その権利を放棄するような契約を結んでしまったために、それをフイにしてしまった、というわけだ。知的財産権の重要性を、ほんのちょっとでも認識していれば防ぐことができた失敗、といっていい。

不屈の精神で再起を図るナオト。しかし壁は立ちはだかり続け…


 さすがにこれほどずさんなスタートアップ企業なんてないんじゃないか。そう思う人も多いかもしれない。確かに、最初の動画で見たようなミスは、あまりに基本的なことなので、スタートアップ企業を創業する人は抑えておかねばならない“いろはのい”。ただ、知的財産権がらみでつまずくスタートアップは近年増えているというから、おろそかにしてはいけない。

 ナオトたちも、大きなミスでケチをつけたが、不屈の精神でこのあとも再起を図る。しかし、何度も何度もつまずき続けることになる。どんなミスをしたのかは、引き続き2話以降の動画を見て頂きたい。

・「スタートアップは突然に」2話以降はこちら

 新たに採用した転職者が、以前の職場での情報を盗用していた。共同研究をしてきたはずのパートナー企業がいつのまにか単独で特許を取得していた。海外進出で一発逆転を狙ったものの、現地での商標などの知識がなくてビジネスが頓挫。ずっと信頼していた創業時からの仲間が、いつのまにか他社の産業スパイになっていた…。



 どれもこれも、あり得なさそうで実際に似たような事件が数多くあった知財関係のトラブルばかりだ。被害にあっているのはスタートアップ企業ばかりでない。2021年には楽天モバイルの社員が以前勤めていたソフトバンクの技術情報を不正に持ち出したとして、不正競争防止法違反で逮捕されるという事件もあったほどだ。もしかしたら、あなたのそばにも”産業スパイ”がいるかもしれない…。

 知財関係は対応を誤れば刑事事件になることもあるし、知らなかったとはいえ不正に持ち出された情報を使って開発したサービスが世に受け入れられるはずもない。また、自社の技術が他社に流出してしまう恐れもある。犯人が捕まったところで、覆水盆に返らず、なのだ。

“素人がマトモに戦える世界ではない”のかも…そんなときには


 ナオトは最後の最後まで失敗続き。信頼していた仲間に裏切られたのも、失敗を糧にせずに同じことを繰り返すナオトに愛想をつかしたのかもしれない。ナオトのような悲劇に見舞われないためには、どうすればいいのだろうか。



 もちろん自分で知財関係の知識を身につけるというのも悪くない。ただ、知財を専門に扱う高等裁判所もあるくらいに専門性の高い分野。法律の知識と技術そのものへの知識が揃わなければ素人がマトモに戦える世界ではない。

 なので、INPITのように、知的財産権を守る手助けをしている公的機関の力を借りるのがいいだろう。INPITでは、特許・意匠・商標の出願等のアドバイスから、知的財産権を守り、さらには知的財産をビジネスで活用するためアドバイスまで無料で支援してくれる。各都道府県に相談窓口も設置しており、日常的に知的財産権に関する相談をすることも可能だ。

「ドラマでは、ナオトたちは失敗続きでしたが、知的財産の重要性を意識していれば防げるものばかりでした。INPITでは、知的財産のプロフェッショナルから、特許等の権利化だけでなく、ブランド・デザイン戦略の構築、ノウハウ管理などのような総合的な知財のご支援を無料で提供させていただいています。ちょっとしたことでも問題ありませんので、ぜひ「スタートアップ突然に」のドラマサイトからご相談ください」


 ナオトたちの悲劇を見ると、知的財産権は触れてはならない恐ろしいものに見えてしまう。しかし、反対に知的財産権をかしこく利用すれば、ビジネスの助けになることも多い。世の中を一変するアイデアを秘めているみなさま、勢いで突っ走るだけでなく、まずはINPITに相談をしてみてはいかがだろうか。

・「スタートアップは突然に…」/INPIT

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