道頓堀を埋め尽くす人々(写真・馬詰雅浩)

 オリックスとの日本シリーズを制し、38年ぶりの日本一に輝いた阪神タイガース。待ちわびた虎党たちの喜びようはハンパではないが、当然ながら、この国の全員が阪神ファンというわけではない。

 SNSには阪神の「アレのアレ」によって、憂鬱になっている人たちの声も少なくないのだ。

《阪神優勝で明日会社でウザ絡みされそう…》

《明日から阪神ファンの友人にあうとウザいから、暫く会いたくない》

《野球に興味は無いのだけど 昨晩の阪神ファン達がウザかったので 二度と優勝しないで欲しい》

《阪神優勝はファンには良いだろうけど、あのバカ騒ぎはただの迷惑以外なんでもない》

 テレビなどメディアも、タイガース一色で……

《阪神が勝ったことより阪神ファンに便乗する関西メディア就中吉本売れない芸人が死ぬほどウザいです……Hell関西……》

《おは朝の阪神熱がウザすぎてテレビ即消したわ》(編集部注:おは朝=ABCテレビの番組『おはよう朝日です』)

 ほかにも

《阪神っていう球団自体は嫌いじゃないから素直におめでとうだけどファンクソうぜぇから調子乗らせたくはないんよなー》

《阪神のチームが嫌いじゃないのよ! 節度無さすぎる迷惑なファンが嫌いなの》

 と、阪神「ファン」が苦手という声も多い。

 とくに多かったのが、“道頓堀ダイブ”に対する批判の声だ。

《結局道頓堀飛び込んだ人大量にいたみたいだし、京セラとも甲子園とも関係ない梅田でバカ騒ぎするの、ホント人様への迷惑考えないよな阪神ファンって… そういうとこやぞ》

《本当に阪神を愛してるファンは今道頓堀には居ません 道頓堀にいるのは阪神に便乗してる騒ぎたいだけの奴》

《こんな迷惑なやつら阪神ファン名乗らないでほしいわ》

 大阪府警の厳重な警戒にもかかわらず、道頓堀に37人も飛び込んだとされるが、そんな輩には、阪神ファンからも容赦ない罵声が浴びせられている。

「道頓堀ダイブは前回、日本一になった1985年に始まったとされています。その後は野球だけでなく、サッカーなど大イベントのたびにダイブする人が出ています。阪神がリーグ優勝した2003年9月には、飛び込んだ男性1人が死亡。2015年の元旦にも、飛び込んだ男性が死亡しています。また2021年11月にも、若い男性が飛び込んで死亡しています」(週刊誌記者)

 1985年の日本シリーズ制覇時は、ケンタッキー・フライド・チキンのカーネル・サンダース人形が道頓堀に投げ込まれ、かに道楽の「動く看板」も脚を折られる被害が出たほか、繁華街でタクシーがひっくり返される行為も確認されている。

 大騒ぎもほどほどに。