車内で「最後のあいさつ」放送もあったそうです。

見慣れた風景も見納め


東海道新幹線のイメージ（画像：写真AC）。

　きょう2023年10月31日をもって、東海道新幹線の「車内ワゴン販売」が終了します。

　これまで新幹線の名物風景として親しまれてきましたが、今後は駅の自動販売機などで飲食物を提供するスタイルへ移行します。車内で飲食物などが買えるのは、グリーン車だけになります。

　ワゴン販売の終了の理由についてJR東海は「駅周辺店舗の品揃えの充実、飲食の車内への持ち込みの増加、静粛な車内環境を求めるご意見、また将来にわたる労働力不足への対応等、さまざまな背景を考慮しています」としています。パーサーが車内業務も兼務するようになり、「とても手が回らない」状況だったようです。

　終了を惜しんで、SNS上では東海道新幹線の車内で「ホットコーヒー」や「スジャータのアイスクリーム」を購入して写真に収める人が多数います。「今日が最後だと聞いて、初めてアイスを買ってみました。どんなに固いんだろう」とワクワクする人も。

「ありがとうワゴンサービス」「最後の車販」「ホットコーヒーで溶かして柔らかくするのも最後か」「遠距離中も帰省の時も、旅行やライブでも、ほんとによく利用させてもらった…」「子供の頃、車内販売のお姉さんが通ると必ず止めて色々買ってもらったと言う懐かしい思い出」など、それぞれの思いが投稿されています。

　また、「本日で終了のご案内とこれまでの感謝の言葉が放送され、ジーンと来ました」「新大阪駅到着直前に『いままでありがとうございました』な放送が流れました」「ワゴン販売最後のアナウンスが泣ける…」「車内販売終了のご挨拶放送がありました。感極まって泣いてしまった。。。」「寂しいですねと販売員さんが仰ってました。お疲れ様でした」などの声もいくつかあり、パーサーや車掌にも特別な思いがあったようです。

　なお山陽新幹線、つまり新大阪以西については当分は残るものの、JR西日本は「廃止する方向」と明言しています。九州新幹線ではすでに終了し、残るは東北・上越新幹線など東日本方面となります。