50歳のときにブログで情報発信を始め、55歳で起業。40代、50代の女性がより豊かに生き直すためのマインドリセット術を提案する中道あんさんが、お金に愛されるための考え方について話してくれました。

お金は使い方がすべて。メリハリを大切に

「家計管理で大事にしているのは、浪費をしないこと。自分にとってムダなお金は使わないように気をつけています」と、中道さん。たとえば、結局腐らせてしまう安売りの食材、あるものですませられる便利グッズ、気が進まないおつき合いの飲み会代といった出費は、とことんカット。

「一方で、勉強したり、本を読んだり、ときには自分がリフレッシュして気分よく暮らすための自己投資は、積極的に使うべきお金だと思っています。私自身、55歳のときに思いきってお金を払い、マーケティングの勉強をしたことが、人生で初めての起業の成功につながりました」

そんな中道さんの家計管理のポイントからお金を増やす力をつけるコツまで、格言を紹介します。

●1:家計を細かく見るのは続かない。それよりも使途不明金をつくらないことが大切

家計簿を細かくつけるのは、手間の割に効果が出ないことも。

「月の終わりにすべての銀行口座と投資口座の残高をエクセルに入力し、総チェック。増えていればそれでよし。減っていればなにに使ったかを見直します」。

自己投資のために一時的に減るのはよくても、使途不明金が多いのは問題。自分のムダづかいのクセに気づくことも重要。

●2:見直しに遅すぎることはない。自分にお金をかければ生み出せる人になる

お金の使い方を見直すのに、遅すぎることはありません。ムダづかいはNGですが、なんでも節約ばかりでは世界が狭くなってしまうそう。

「とくに、勉強のための自己投資は大切です。興味のあること、やってみたい仕事に関連すること、お金の仕組みについてなど、積極的に学びましょう。大人の勉強は、自分が稼ぐ力をつける土台に」

●3:積み立てや投資はちょっとだけ無理する金額で。お金に働いてもらうことを意識して

40代、50代は、働いても働いても子どもにお金がかかり、お金がない時期。それでも、ちょっとだけ無理して、積み立て貯蓄や投資にお金を回すのも大切です。

「つき合いの飲み会やムダなサブスクをやめる代わりに積み立てるなど、少しでも早く始めれば、年月とともに大きくなり、将来さらなる投資をする資金にもなります」