いくつになっても、元気で若々しい人。その老けない秘訣は、暮らしと気持ちのちょっとした工夫でした。プロのアドバイスをもとに、体の内側も外側もすてきに年を重ねるヒントを紹介します。今回は、50代のイラストレーターの津田蘭子さんと精神科専門医のkagshun先生に、いつまでも若々しい気持ちを保つ秘訣を教えてもらいました。

好きなものに囲まれた暮らしとカラフルなファッションで、いつまでも若々しい気持ちを

好奇心を大切にして、エネルギッシュに過ごす

【写真】白髪染めはやめてメッシュに

40代で始めたソーイングに夢中になり、手づくり服に関するブログや著書が人気を集めている津田蘭子さんのエネルギーの源は、好きな服を着て、夫婦共通の趣味でもあるインテリアを楽しむこと。

「若い頃の方が、こんな服を着たら浮いていると思われるんじゃないかとか、常識にとらわれていたかもしれません。服もインテリアも、自分の“好き”や“挑戦したい”という気持ちに素直に従うようにしたら、似合わないと思っていた服が案外似合うと言われるなど、発見がたくさんあって、毎日が楽しくなりました」

一方、運動や食生活、夫婦や猫との時間など、暮らしの軸を大切に。

「早寝早起きやジムに通う習慣など、毎日のちょっとした積み重ねが、心身の健康につながる気がします」

●蘭子さんをつくる5つの要素

好きから始まったソーイングを仕事に

イラストのほか、40代で始めたソーイングも仕事に。あき時間の楽しみはインテリア。夫も自宅で仕事をしているので、夫婦で過ごす時間はたっぷり。最近は運動もスタート。

自分らしさを求めてアップデートし続ける

自分自身の変化や“好き”に敏感になり、思い込みを捨てたら、新しい発見が!

●年齢にとらわれず好きなファッションを楽しむ

この年齢で派手な色は似合わない…などと思い込まず、好きな服に挑戦。「難しいと思っていた色も、好きならトライ。着ていて気分がいいかどうかを大切にしています」

【ドクターズチェック】自分軸で物事を選べる人は、幸福度アップ!

「自分のモノサシで洋服を選ぶ習慣がつくと、人生のあらゆる局面で自分軸での選択ができるように。決定権が自分にある人は幸福度が高く、若々しくいられます」(kagshunさん)

●似合う服を決めつけない!年を重ねて似合うようになることも

ボーイッシュなタイプだから、フェミニンな服が似合わないと思っていたという蘭子さん。「でもあるとき着てみたら、案外いいじゃない? と。新しい自分を発見しました」

●白髪染めはやめて自分らしいヘアカラーに

白髪染めをしていたときは、中途半端に伸びた白髪が気になり、毎月染めていたそう。「白髪もカラーの一部のように楽しめるメッシュにしたら大正解。染める回数も減りました」 

●写真や鏡でチェックして変化を感じたら見直しどき

以前は似合っていた服も、しっくりこなくなったり、サイズが合わなくなっていることも。「鏡や写真を見て、まめに全身をチェックします。今の私に合うサイズや形を大切に」