掃除がラクなタイプのレンジフード。今ではよく耳にするようになりましたが、実際のところ、「どのくらいラク」なのでしょうか。2年間使ってきた整理収納アドバイザーの資格を持つ日刊住まいライター(女性、身長155cm)が、自宅のレンジフードの掃除の様子を紹介。家づくりで採用を検討している人は、ぜひ参考に。

家事がラクになる家を目指して、レンジフードを選ぶ

2年半前にハウスメーカーで注文住宅を建てた筆者。できる限り「家事がラクになる家」を目指して、掃除がラクなレンジフードを採用しています。

ちなみに、筆者の依頼先のハウスメーカーでは、標準設備という考え方がないようでした。

設備選びは「自分たちが採用したい設備を選ぶ→その分の金額がかかっていく」という流れ。自分たちでキッチンのメーカーを決めて、そのメーカーのショールームで話を聞く。加えて、カタログなどで情報収集をして、採用機種(LIXILの「よごれんフード」)を決定していきました。

そうして選んだ、わが家のレンジフード。掃除がラクなタイプではありますが、もちろん、まったく掃除をしなくてもよいわけではありません。説明書では、3か月に一度程度の掃除を推奨。実際筆者も3、4か月でタイミングや汚れを、見ながら掃除しています。

 

筆者は掃除のたびに「これどうするんだっけ?」とあわてるタイプ。必ず毎回説明書を準備するようにしています。しかし結局のところ、正しく掃除をして、安全に長く設備を使い続けるには、これが大事なことだと思っています。

では、説明書に沿って、「掃除がラク」なタイプのレンジフードの清掃の様子を紹介していきましょう(もちろん、メーカーや商品によって、掃除の様子は異なると思います)。

部品が洗いやすい形状していて、作業がラク

説明書どおりに、まずは整流板、オイルガード、ディスク、ディスク固定ユニットと部品を順番にはずしていきます。どれもひとりで簡単にできる作業です。

わが家の製品の場合、ディスク固定ユニットは2個の部品からできていて、部品は合計5個。はずして洗うものはこれだけです。これらの部品を、それぞれ水洗いと水ぶきしていきます。

ここでとってもうれしいのは、それぞれの部品がとても洗いやすいということ。もちろん油汚れがついているのでしっかり洗う必要があります。でも、シンプルなつくりのため、とてもラクです。

ちなみに以前の住まいの賃貸マンションにあったものは、つくりが複雑。こう簡単には洗えませんでした。

当時、とにかく洗いにくかった記憶があるのがファンです。しかし、わが家のレンジフードはファンの掃除は必要ありません。

 

整流板はかなり大きいので、落としたりぶつけたりしないよう注意が必要です。ですが、これも平らでふきやすい形状なので、ストレスはあまりありません。

 

レンジフード部分の汚れをふくのは少し大変

取りはずしができないレンジフード部分。ここはかなり油汚れがつくので、しっかりとふき取る必要があります。筆者の身長だと、踏み台がないとできません。そして上に取りついているものをふくのは、姿勢がつらくなることもあって、なかなか大変。この部分は掃除のなかで少し面倒なのが率直な感想です。

掃除と乾燥にかかる時間は?

今回、撮影をしながら掃除をしたところ、ここまでの必要時間は合計20分程度でした。

このあとは、洗ったものをしっかりと乾燥させて、部品を取りつける必要があります。なお、部品がシンプルな形状なので、乾燥にもそれほど時間もかかりません。午前中かお昼すぎに掃除を始めれば、夜ごはんの支度までには十分乾きます。

 

デメリットはコスト。しかし、QOLは向上する

便利でラクではありますが、もちろんデメリットもあります。デメリットはやっぱりコスト。メーカーにもよりますが、普通のレンジフードよりもコストは間違いなく高くなってしまいます。

とはいえ、とっても助かっているのは事実。筆者は、メリットを十分に感じています。

レンジフードの掃除をする機会というのは、少し時間に余裕ができたり、あるいは、スケジュールを組んだりして、やっとつくれるものではないでしょうか。この時間を、外出などのQOL(クオリティオブライフ)向上につながることに回せるようになったのはうれしい限り。

また、大掃除で忙しい年末に、心に少し余裕が生まれた気もしている筆者でした。