部屋が片づいている人は家計管理も上手な傾向が。暮らし上手のお宅を参考に、ものの適正量を知り、ムダな買い物をしないことで部屋がすっきりし、お金も貯まる好循環を目指しましょう。

ここでは、ものとの向き合い方を変えて身軽に生きるヒントを多数紹介するムック『これからは「捨てる」「手放す」でもっと身軽に!』より、貯めたい人がチェックするべき場所を抜粋してご紹介。

貯めたいなら「冷蔵庫」と「財布」もチェック!

片づけと貯蓄の深い関係性に詳しく著書もある、ファイナンシャルプランナーの黒田尚子さんに教えてもらいました。

家計管理に直結しているのが「冷蔵庫」と「財布」の整理整頓。要不要を判断しやすく、片づけ効果も大きいので、まずはここから取り組むのもおすすめです。

●家計管理の要であり、健康にも直結する「冷蔵庫」

冷蔵庫を管理できれば、食費はコントロール可能

なにがどれだけ入っているかを常に把握し、定期的にからっぽにするサイクルをつくりましょう。買い物頻度よりも、買ったものを使いきることの方が重要。重複買いを防ぐために冷蔵庫の中をスマホで撮影したり、家族と共有できるメモアプリで在庫を互いに把握するのも有効です。

●こんな人は要注意!

(1) 食品の定位置が決まっていない

あいたところにランダムに食品をつめていくと、すぐにパンパンに。見えにくい場所の食品は傷ませる結果に。

(2) 食材を使いきれないことが多い

使いきれない=在庫を把握できていないということ。冷蔵庫内の死角をなくすために整理整頓を心がけて。

(3) 大容量の飲み物が多い

おトクだからという思い込みで使いきれない量を選んでしまう人は買い物下手な可能性大。

(4) 常に飲み物を大量に冷やしている

すぐ飲まないものまで入れて、冷蔵室にものが多いと、冷却効率も下がり電気代もムダに。

(5) 余ったら、とりあえず冷凍する

ご飯や肉など、半端に残ったものをつい冷凍してしまうと、庫内がごちゃつく原因に。

●「財布」は、お金にとって居心地のいい環境づくりを

お財布は整理初心者が取り組みやすい小さな空間

お金の「家」である財布は、常にすっきりさせておきたいもの。レシートやポイントカードでパンパンの“ブタ財布”は、お金の流れが見えにくく、気分や状況に流されて浪費しがちです。長財布でもミニ財布でも使いやすいものを選んでOKですが、こまめに中身を取り出して整理を。

●こんな人は要注意

(1) レシートの整理整頓が下手

レシートがたくさん入ったままの人は、家計管理がずさん。レシートが多い=買い物の頻度も高いので注意が必要です。

(2) カード類が大量にある

ゴチャつくだけでなく、ポイント狙いでムダ買いが増えるおそれも。アプリなどにまとめてすっきりさせるのも手です。

(3) なんでもとりあえず財布に入れる

クーポンや銀行のキャッシュカードなどは持ち歩かず、使う予定のあるときだけ入れるように。無計画な出費が防げます。

『これからは「捨てる」「手放す」でもっと身軽に!』では、年齢とともにたまってしまう不要なものや習慣、家事を手放して、自由に軽やかに生活を楽しむ工夫を紹介しています。