病院に行くまでもない不快な症状をなんとかしたいときは、セルフケアを知っておくと心強い味方に。今回は、不快な「こり」をほぐすストレッチを紹介します。

「肩こり・首こり」をラクにするセルフケア

更年期だけではなく、すべての世代で悩んでいる人が多い肩こりや首こり。肩こり・首こりを軽くするツボを柳本真弓さんに、アロマセラピーを藤田めぐみさんに、ストレッチを高尾美穂先生に、教えてもらいました。

●「肩井(けんせい)」をもみほぐしてストレッチでこりをラクに

肩こりの代表的なツボ。

「ストレスによる肩や首こりがある人は、押すと痛みを感じます。最初に首のストレッチを加えることで、こりがほぐれやすくなります」(柳本さん)

【ストレッチ】

頭に手を置き、斜め下を見て、首筋を伸ばすように頭を倒す。頭の角度を変えながら広範囲にほぐす。反対向きも同様に行う。

【ツボ押し】

肩と首を結んだ線の中間、少し盛り上がっているところ。親指と小指以外の3本の指で円を描くようにもみほぐす。左右同様に。

●ユズの香りに含まれるリモネンには血行促進効果が

「ユズの精油に含まれるリモネンには、血行を促進して体を温め、こりや痛みの緩和を助けます」(藤田さん)

精油を垂らしたお湯に入浴後、マッサージをすればダブルの効果でこりもすっきり!

お風呂上がりにクリームで滑りをよくしてから、こった部分をマッサージ。肩の盛り上がったところを中心にもみほぐして。腕をグルグル回すのも効果的。

・マッサージにおすすめ

シトラスの香りがさわやかな、軽やかな質感のボディミルク。

・ヴェレダ シトラス ボディミルク 200ml 2750円(ヴェレダ・ジャパン)

●肩甲骨回りの筋肉を柔軟にして猫背&こりを解消

巻き肩を正しい位置に戻すなら肩甲骨ストレッチがおすすめ。

「体の後ろで組んだ手をイスの背もたれなど少し高さがあるものに置いて、できるだけ腕を上へ。左右の肩甲骨を寄せ、胸を開くと肩こりがラクに」(高尾先生)

ツボ押しやヨガ、アロマセラピーなどを行う場合、妊娠中やその可能性がある方、持病のある方は事前に医師と相談してください。また、試してみて痛みや不調があるときは、すぐに中断してください。

西洋医学に基づかない鍼灸やマッサージ、アロマセラピーは体質改善を目指すものであり、効果・効能には個人差があります。