不調が続くものの、病院に行くほどではない、病院に行っても原因がはっきりしない...。その不調はもしかすると「自律神経の乱れ」からくるものかもしれません。ここでは、医師の久手堅司さんに、今すぐできる昼の生活習慣を教えてもらいました。日常に取り入れて自律神経を整え、心と体をすっきりさせましょう!

自律神経が整う!昼のルーティン

自律神経のバランスが整うルーティンをご紹介。どれも簡単に行えるものばかり。自律神経整えサポート執事のアドバイスにしたがって実践してみましょう!

●勤務中:1時間に1回席を立つクセを

デスクワークの場合、長時間座りっぱなしの姿勢は骨格のゆがみにつながり、自律神経が乱れる原因に。

「最低でも1時間に1分は席を立つクセをつけましょう。立ち仕事の場合も同様に骨格に負担がかかるため、こまめに体をほぐすなどリフレッシュを!」(久手堅先生、以下同)

●昼食:腹八分目・糖分のとりすぎ注意を意識して

ご飯やパン、麺など糖質のとりすぎは血糖値の急上昇を招き、それを抑えようとする副交感神経に負担が。

「血糖値の上昇がゆるやかになるように満腹は避け、野菜→タンパク質→糖質の順に食べて」

●休憩:姿勢と呼吸をしっかり整える

デスクワークや立ちっぱなしによる骨格のゆがみ、浅くなりがちな呼吸を休憩時間にリセット。

「正しい姿勢とは骨盤を『立たせる』ことで、前にも後ろにも傾いていない状態です。姿勢や呼吸を日々意識して」

<やってみよう!骨盤リセット>

(1) イスに浅く座る
イスに浅く座ったら、首の幅程度に足を開き、足首とひざの角度がそれぞれ90度になるように調整する。

(2) 骨盤を立てる
骨盤の左右の端に両手を添え、床と垂直になるように骨盤を立て、その姿勢を30秒キープする。

<やってみよう!胸郭リセット呼吸>

(1) 3秒かけて鼻から息を吸う
肋ろっ骨こつの下に手を添えて準備。息を吸いながら肋骨が上がっていくのを意識する。

(2) 3秒呼吸を止める
そのまましっかりキープする。

(3) 6秒かけて口から息を吐ききる
吐く息とともに肋骨が下がっていくのを意識しながら、ゆっくり口から息を吐ききって!

●これって自律神経に効果的?

<昼寝をする>
→15分の仮眠程度ならOK

昼寝には副交感神経が優位になり心身をリラックス状態に導く効果があります。ただし30分以上寝ると完全な「睡眠モード」になり、夜の寝つきが悪くなることがあるので注意!

<コーヒーを飲む>
→1日3〜5杯までに

コーヒーに含まれるカフェインによって交感神経のスイッチが入りやすくなるので、適正摂取量(1日コーヒーカップ3〜5杯程度)を守って。空腹時や夜遅い時間は避けましょう。