掲載:THE FIRST TIMES

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櫻坂46がニューシングル「承認欲求」をリリースした。前作「Start over!」から約4ヵ月ぶりとなる通算7枚目のシングルの表題曲のセンターは二期生の森田ひかるが務め、今年1月に加入した11人の三期生も合流し、櫻坂46としては初となる選抜制が導入。選抜メンバーとBACKSメンバーに分かれての活動が始まる本作について、選抜入りした二期生の大園玲、三期生の谷口愛季と村井優の3人に話を聞いた。

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■三期生が入ったことで、櫻坂の新しい魅力を見せられるように、自分にできることは何かなと考えながら

──本作から選抜制となりましたが、選抜メンバーに選ばれた心境から聞かせてください。

大園玲(以下、大園):前作「Start over!」は一期生・二期生による楽曲だったんですけど、三期生も加わったし、次からはきっと分かれるシステムになるんじゃないかなっていうのは、なんとなくみんなも感じていて。新しい力も加わって、もっと一人ひとりが成長するために必要なことなのかなと思うし、櫻坂として、次のステップに行くタイミングでメンバーに選んでいただいてうれしいです。

──“新しい力”と評されたおふたりはどうですか?

谷口愛季(以下、谷口):今まで先輩が作り上げてきたものを壊すわけにはいかないなと思いました。だから、最初は不安もあったんですけど、レッスンを重ねていくにつれて、すごく前向きに考えることができて。“櫻坂に新しい子たちが入ったんだな。どんな子だろう?”っていうふうに思って見ていただいたときに、“すごいな”って驚いていただけるような人になりたいなという思いで活動しています。

村井優(以下、村井):今までは先輩方の作品を見ている側だったので、初めて私たちも先輩方と一緒にひとつの作品を作り上げられることはとても貴重な経験だなと感じています。新しい風というか、三期生が入ったことで、櫻坂の新しい魅力を見せられるように、自分にできることは何かなと考えながら参加させていただいてます。

──大園さんからおふたりはどう見えてますか?

大園:「承認欲求」に参加してる三期生の姿をリハで一緒にやってきて見ているんですけど、櫻坂自体が、今、スピード感が出てきてるという自覚を持って活動しています。私たち、二期生が入ったタイミングは、グループを新しく築き上げていきたいっていう段階だったので、そのときとは違っていて。グループが加速して成長している途中に入っていくっていう覚悟を感じるし、振り覚えのスピードも、私たちの初期の頃とはまったく比べ物にならないぐらい早くて。スタートラインがもうすでに高いところにあるというか。本人たちはもっと成長していきたいという意思はすごくあると思うんですけど、すでに一回完成してるなって感じてます。

──先ほどの撮影を見ていたんですが、3人で並んでいるだけで大園さんが先輩に見えました。

大園:えー、恥ずかしい(笑)。

谷口:玲さんはすごい優しいんですよ。加入したときから温かい雰囲気で迎えてくださってて。それが、すごくうれしくて。入る前も憧れがあったんですけど、さらに先輩みたいになりたいなっていう思いが強くなったかなって思います。

大園:ありがとう。えへへへ。

村井:(笑)私たち、三期生にすごく優しくしてくださってくれるだけでなく、頼もしくもあって。そばにいてくださるだけで、心強いんですよね。隣にいるだけ安心感がありますし、すごく素敵な先輩です。

大園:にゃははは。うれしい。

──(笑)表題曲「承認欲求」を受け取ったときはどう感じましたか。

村井:今までにないようなメロディ感で攻めた曲だなって感じました。私はこういう曲が好きですし、メッセージ性も強いので、たくさんの方に聴いて、見ていただけるような素敵な作品にしたいなと思いました。

谷口:イントロが結構インパクトがあるなって思ってて。鎖っぽい音っていうか、金属音が入ってて。ちょっと機械がかったような、今までにない歌声も入ってるのもすごく新鮮に感じました。

大園:毎回、前作とはガラッと雰囲気が違う曲をやってきた感覚があったんですけど、今回は「Start over!」と同様に伝えたいメッセージが強いと思いました。イントロがすごく長いのもグループとしては新しい挑戦ですし、この時代にSNS使ってる人たちには、必ずどこかしらの歌詞が刺さるんじゃないかなって感じました。

■私のこともどこかで見てくれている存在の方がいるのかなって感じた

──皆さんは刺さった部分はありましたか。

谷口:“君は君でしかないだろう”っていう歌詞が本当に好きです。自分らしく、頑張れそうなというか、吹っ切れそうな曲だなって思いました。

大園:私は“自分という特別な存在に/いつになったら気づいてくれる?”っていうところです。疑問系なんですけど、ということは、あなたは特別なんだっていうことに気づいてくれてるってことなのかなって思って。なんか深いなって感じました。

村井:“君のことだってちゃんと見ているよ”っていう歌詞は、私のこともどこかで見てくれている存在の方がいるのかなって感じたし、前向きなメッセージだと思いました。

──もう何度も聞かれているとは思いますけど、自分を見てほしい、話を聞いてほしい。誰かに褒められたいっていう気持ちは強いほうですか? 

村井:うーん…ミート&グリートでファンの方が褒めてくださると、やっぱりうれしいし、もっと成長したい、もっと頑張ろうって思うので、そういう意味では承認欲求は強いのかな。

谷口:私も承認欲求が強いのかなって思ったことがあって。ライブがあるたびに、立ち位置がちょっと後ろのほうに行ってしまったとしても、2階席のほうから見てくださってる方にも気づいてほしいなと思ってパフォーマンスしているんです。そういう部分では強いほうかなって思います。

大園:私は承認欲求がない人間だと思ってたんですけど、この世界に入ってから芽生えました。アイドルという仕事して、それこそ写真を撮っていただくのが好きだったり、見てもらえる楽しさみたいなのを知ってから、強くなったなって思います。

■承認欲求自体が、目的になっちゃいけない

──承認欲求がない人はいないでしょうし、そんなにマイナスだけのイメージでもないですよね。

大園:でも、承認欲求自体が、目的になっちゃいけないというか。誰かに認めてもらいたいから、何かをするっていう理由になっちゃうと、自分を失っちゃうのかなと思います。

村井:たしかに。

谷口:本当にその通りだなって思います。認めてほしいから、見てほしいからっていう理由だけで、自分を見てほしいって求めすぎちゃうのも駄目なのかなって思います。自分を客観視する目もありながら、自分を見てほしいと求めていくことが大事かなって思います。

村井:マイナスのほうにも捉えられてしまうかもしれないけど…難しいんですけど、この歌詞を見て、前向きに捉えてほしいって思いました。

──ミュージックビデオの撮影はどんな気持ちで臨みましたか。

谷口:教会で撮らせていただいたんですけど、教会で踊るっていうのはなかなかないですし、ラスサビは照明がすごい派手な感じでライトアップしていただいて。踊っていて、自然と笑顔になれたと思いますね。

村井:あと、休憩時間に、先輩方とお話をしたり、写真を撮っていただいたりして。それもうれしかったですし、先輩方のカットも見させていただいて。玲さんの画廊でのリップシーンがすごく印象的で。ずっと見ていたんですけど、表情も動作も含めて、さすがだなと思って。真似したいなって思いました。

大園:ひひひ。ありがとう。今、優が言ってくれたリップシーンの撮影で、「ちょっと強気な感じ」っていうオーダーがあったんです。一回、強気な感じで挑んでみて、もう一回やってみようってなったときに、「椎名林檎さんぽく」っておっしゃっていただいてちょっと不安になりながらやってみたんですけど、終わってからスタッフさんが「成長したね」って言ってくださったのがすごくうれしくて、泣いちゃって。自分でも思い入れがあったシーンだったのでうれしいです。

──今回も一人ひとりに監督からテーマの提示があった?

大園:そうですね。必ずってわけじゃないんですけど、「目安にキャラクター作りをしてみてください」みたいなのをひとりずつ用意してくださってて。私は内側があまり見えないというか。監督は「エキゾチック」っていうふうに表現してくださってたんですけど、そこから自分でエキゾチックについて調べたりとかして。あまり笑顔がないほうが、今回は自分のキャラクターらしいかなと思って、笑顔を封印してみました。

谷口:私は見せすぎないっていう。「人に見せようと表現するんじゃなくて、その見せようっていう意識をなくして、自分の素の感じを表現してください」って言っていただいたんですけど、それがすごい難しくて。

──さっきおっしゃってた、ライブでのパフォーマンスと真逆ですもんね。

谷口:はい。自分が今まで意識していたものというか、それが癖になっちゃってる部分もあったので、すごく苦戦して。そのオーダーをいただいたときから撮影が終わるまで、ずっとどの瞬間が正解なんだろうって考えてて。

大園:ああ、わかる!

谷口:まだ正解はわかんないんですけど、なるべくカメラや人を意識しないで踊りました。

村井:私は特にこれっていうのは伝えてはいただいてないんですけど、「高校の部活のときに笑顔で踊ってたのもいいし、『静寂の暴力』の鋭い目もあるから、自分で考えて、どっちにしてもいいよ」って言っていただいて。なので、私は鋭い感じもありながら、ちょっと笑みを入れながらできたらなと思ってました。

■櫻坂の歴史を一本の廊下で、一発撮りで表現してる

──完成した映像を見てどう感じましたか。

谷口&村井:カッコいい!って思いました。

大園:2サビで、三期生、新二期生、二期生、一期生さんって踊っていくシーンがあるんですけど、その背景にこれまでのシングルのジャケ写が連想されるような絵画が飾ってあるんですね。櫻坂の歴史を一本の廊下で、一発撮りで表現してるので、そういう意味が伝わったらうれしいなと思ってます。

──櫻坂46展「新せ界」から「承認欲求」のMV、そして、本作に収録される三期生曲「マモリビト」と歴史と伝統を引き継いでいる感がありますね。

大園:TAKAHIRO先生がおっしゃってたことですけど、欅坂時代は神様の存在みたいなのを否定してきた歌詞が多かったんですよね。でも、櫻坂になってから「BAN」で神様を肯定してるというか、“神様何がいけないんですか?”っていう問いかけがあって。神様はいるものだっていうグループに変わったんですけど、今回、三期生曲「マモリビト」の歌詞の中にも“報われない今生も神は見ている”っていう歌詞があって。三期生にも受け継がれてるなって思ったし、改めて、櫻坂の三期生なんだなというふうに感じましたね。

■今までの三期生の心情も映し出されている歌詞だと思う

──三期生はどうですか。“櫻の木のマモリビト”になってます?

村井:先輩方の歴史を三期生が受け継いで、“若く 強い後人が次にやって来る日まで/誰一人ここを動かない”って歌ってて。遠い未来かも知れないですけど、四期生とか、後輩がやってくれるまで、ずっと私たちはこの櫻坂を守り続けるっていうしっかりした意思を持って踊りました。

谷口:私は出来上がった音源を聴いたときに…今までも櫻坂になったっていう実感は何度もあったんですけど、さらにこの歌詞で強くなったなって思っていて。今までの三期生の心情も映し出されている歌詞だと思うので、ミュージックビデオの表情にもすごく注目して見ていただきたいなって思います。

──三期生の今まで心境も入ってると感じたのはどの部分ですか?

谷口:“そこに凛と聳え立つ一本の木が見えるか?”っていう歌い出しは、すごい高いところにいる、かっこいい先輩方を見てる私たち。加入前や研修期間の心情を表してるなって思っていて。“自分には何が/できるのだろうか?”が今の心情です。どうやったら先輩方に追いつけるのだろうか。どうやったらもっといろんな人に知っていただけるのかなっていうのを考えている自分たちが映し出されてるんじゃないかなっていうふうに思ってます。

──大園さんはMVは見ましたか?

大園:見ました。ありきたりな感想になっちゃうんですけど、また新しいし、一人ひとりが見れるMVになっていて。順番にメンバーがひとりずつ踊っていくシーンも多いので、笑顔だけではない、それぞれの表情が見れるし、前回の「静寂の暴力」とはまた違う強さみたいなのもすぐ感じで。今、櫻の一員となったことを実感してくれたと言ってたのがすごくうれしかったんですけど、その自信に溢れてる表情が見れるMVかなって思います。

村井:踊ってるスタジオはひとつなんですけど、照明がどんどん明るくなって変わっていく映像になっていて。最初は櫻坂に入る前、一人ひとりが抱えてたものや人生を表していて。そこからどんどん光が入っていって、櫻坂になって、最後のシーンでは笑顔になってる。櫻坂に入れた喜びとか、ここから仲間たちと、三期生と先輩方と一緒に頑張っていくんだっていう表情とか、私たちの人生が詰め込まれたMVになってます。

谷口:ラストのサビの部分から、一人ひとりを撮っていただいてて。サビが全部終わるまで、カメラがずっと自分だけを追っているっていう手法で撮っていただいたんですけど。撮影するときにチャンスは一回って言われて。「人生は一回しかないから、今を出し切って」って監督さんから言っていただいて。自分が後悔しないように踊ったし、みんなが、自分の一回きりの全力を出せたんじゃないかなって思います。

■隙間風が吹くことによって、だんだんと心が動き出す様子を全員で表現する楽曲

──ありがとうございます。皆さんが参加したカップリングについてもひと言ずつ聞かせてください。

大園:「隙間風よ」は(小林)由依さんがセンターで、一期生と二期生のみんなでひとりの人の感情を表すMVになっていて。空っぽな感じとか、無の感じの表情から、隙間風が吹くことによって、だんだんと心が動き出す様子を全員で表現する楽曲になっていて。由依さんがセンターで、歌詞や曲の雰囲気からも結構、踊るのかなって思ってみたんですけど、割と綺麗な感じのフリが多くて。その振りの進め方もこれまでとは違っていたんです。今まではみんなで高さを揃えたりする振り固めの時間があったんですけど、今回は、全部、由依さんがナチュラルにやってみた動きにみんなが合わせるっていう新しい感じになってて。ダンサーさんたちも由依さんをすごく信頼されてるのが伝わってきたし、一期生さんが由依さんを囲む形になっていたりする感じもあって、みんなでひとりの感情を表現するのがすごく納得できた気がしますね。

──「マンホールの蓋の上」はラブソングですか?

大園:そうですね。タイトルが歌詞に出てくるんですけど、1番では蓋の上にふたりが立ってて、2番では“蓋をしろ!”ってなってるんですよ。ということは、この間に蓋が空いてしまって、ふたりはそこに落ちてしまったんだと思うんです。きっとハッピーエンドではない恋愛に落ちてしまったんじゃないかって感じて。

──ちょっと悪女っぽい人なのかな。

大園:それに振り回されちゃう男の子の気持ちを歌った曲です。世の中には、こういう女の人がいるのかな。でも、そういうカッコよさってちょっと憧れるなと思いながら歌ってます。

──「Don’t cut in line!」は三期生のユニット曲ですよね。

谷口:驚きました!

村井:ちょっと「ジャマイカビール」に似てるというか、イントロからおしゃれで魅せる系の曲になってます。振り入れはまだ行っていないんですけど、どんな振りがつくのかも楽しみですし、すごく好きな曲です。

谷口:私も個人的にお気に入りの曲で、すごく好きです。「割り込みするなよ」って言いたいけど、言えない、どうしようかっていう曲なんですけど、レコーディングのときはニュアンスや強弱をすごい意識していて。難しいけど、どう歌おうかを考える時間も楽しかったし、歌っていても楽しくて。いろんな方に聴いてほしいなって思う曲です。

■スタジアムっていう開放的で大きいところでライブをしてみたいなっていうのが夢でもあった

──ライブでのパフォーマンスが楽しみですね。11月には初のスタジアムライブが控えてます。

大園:1日目は土生(瑞穂)さんが最後のステージになってしまうんですけど、卒業を発表されてからずっと、「普段通りにみんなと過ごしたい」とおっしゃってくださってて。まだそんなに感じてはいないんですけど、じわじわ実感していくのがやっぱり寂しいなって思います。

村井:今はまだ想像つかない、すごく大きなステージだと思うんですけど、3rdツアー以上に進化したものをお見せしたいので、私たちも精一杯、準備を頑張りたいと思います。

谷口:小さなときからアイドルが好きだったんですけど、スタジアムっていう開放的で大きいところでライブをしてみたいなっていうのが夢でもあったので、楽しみたいなっていう気持ちもあります。あとは、11月なので、きっと寒いじゃないですか。でも、そんな寒さを忘れてしまくらいの楽しいライブにしたいし、Buddies(櫻坂46ファン)の皆さん、一人ひとりと目を合わせられるようなパフォーマンスをしていけたらいいなって思います。

INTERVIEW & TEXT BY 永堀アツオ
PHOTO BY 大橋祐希

リリース情報
2023.10.18 ON SALE
SINGLE「承認欲求」

ライブ情報
櫻坂46 『3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE』
11/25(土) ZOZOマリンスタジアム
11/26(日) ZOZOマリンスタジアム

櫻坂46三期生「新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za」
11月3日(金・祝)~12月3日(日)
乃木坂46(五期生)、櫻坂46(三期生)、日向坂46(四期生)
※各日1グループによる公演

プロフィール
櫻坂46
サクラザカフォーティシックス/2020年10月14日より櫻坂46の活動がスタート。同年12月に1stシングル「Nobody's fault」のリリースし、オリコンウィークリーランキング1位を獲得。2021年9月から10月にかけて初めての全国ツアー「1st TOUR 2021」を有観客で開催。10月に3rd Single「流れ弾」を発表, 12月には「1st YEAR ANNIVERSARY LIVE」を日本武道館で開催。そして実力・話題性共に評価を受けて2年連続となる第72回紅白歌合戦に出場した。2022年8月に1stアルバム『As you know?』を発売。2023年1月、三期生メンバーオーディション合格者11名の加入を発表。