複数年の戦闘を想定?

国防費は前年比の68%増!?

 イギリス国防省は2023年10月1日、ロシア財務省から流出したと思われる資料を参考にし、ロシアの国防支出が2024年にはGDPに換算し、政府支出の約30%を超える見通しである見解を示しました。


射撃を行うロシア軍の戦車(画像:ロシア国防省)。

 ロシア政府は既に、2024年の国防費を今年に比べて1.7倍に増額させる予算案を明らかにしており、GDPに占める国防費の割合は6%になる見通しで、軍事侵攻の継続を考慮した予算とみられています。

 この数字は前年比の68%増となる計算です。ロシア政府は軍事費の詳細については発表していませんが、イギリス国防省はロシアについて2024年まではこの水準の国防費を支える可能性は高いが、それはほかの経済活動を犠牲にしてのみ成立すると指摘します。

 2023年9月27日には、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相が紛争が2025年まで続くことを覚悟していることを示唆するコメントを発表したこもあり、イギリス国防省はロシアが既に複数年に渡る戦闘に備えていることを備えていること見解を述べています。