ブルージェイズのクリス・バシット【写真:ロイター】

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今季からの新ルール「3度目のけん制はアウトにできなければボーク」

 米大リーグのレンジャーズが“頭脳プレー”で挙げた得点に、ファンの注目が集まっている。11日(日本時間12日)の敵地ブルージェイズ戦で記録された。今季から適用されているルールを熟知した動きに米ファンからは「これはとてもクレバー」「バカバカしいルール」と賛否両論が寄せられていた。

 両軍無得点の2回、レンジャーズは2死一、三塁でジョシュ・スミスが打席に入った。初球で一走のレディ・タベラスが二盗を決め、二、三塁と好機拡大。マウンド上のクリス・バシットはイライラした様子を見せながらなんとかフルカウントまでたどりついた。

 バシットはここで一度プレートを外して、三塁に偽投。1球ファウルのあと再びプレートを外すと、球審は指を2本立ててアピールした。今季から大リーグでは、同じ打者の打席でプレートを外したり、けん制したりできるのは2度まで。3度目は走者をアウトにできない限りボークを宣告されるからだ。

 三走のミッチ・ガーバーは、ここで図ったかのような動きを見せた。三塁手がベースから離れていたこともあり、一瞬本塁へ向かうふりをするなど大きなリード。するとバシットはこれを追って三塁方向へ駆け出した。タッチできず、ガーバーが頭から三塁へ戻ると、ボークが宣告されてレンジャーズに先制点が入った。

 動画を公開したレンジャーズ公式X(旧ツイッター)は「ミッチ・ガーバーのIQ1000のプレー」と大げさに紹介。試合時間短縮を狙いとしたルール適用の場面に、米ファンからは「これはとてもクレバー」「気をつけなきゃいけないプレーだ!」「バカバカしいルール」「野球で最も間抜けなルール」と賛否両論が集まった。

(THE ANSWER編集部)