9月11日放送の「L is B presents 現場DX研究所」は、株式会社タカミヤ取締役兼、常務執行役員の安田秀樹氏が出演し、力を入れる取り組み“タカミヤプラットフォーム”について、お話しいただいた。

松井佐祐里アナ「まずは、事業内容を詳しく教えて下さい」

株式会社タカミヤ 取締役兼常務執行役員・安田秀樹氏「当社は、工事現場で使用される足場を始めとする仮設機材の提供を通じて、様々なサービスを展開しております。仮設材と言えば、ビルの壁面に掛かっているものを想像されると思いますが、当社が取り扱う機材は、高速道路や鉄道、高架橋などの土木分野、そして、地下鉄やパイプラインなどの地下工事、その他、プラント分野など、建築から土木、地下から超高層までのあらゆる工事に対応しております。また、多くの災害復旧工事にも機材の提供を行って参りました」

L is B代表・横井太輔氏「強みは何ですか?」

安田「仮設機材新たな規格の足場である次世代足場Iqシステムを中心として、付加価値の高いサービスを提供する“タカミヤプラットフォーム”によるビジネスを展開している点が当社の強みです。タカミヤプラットフォームから当社にしかできない多様なサービスを展開しています」

松井「今、一番力を入れている取り組みは何ですか?」

安田「当社は新たなビジネスモデルへの転換を推し進めています。それがタカミヤプラットフォームの展開によるビジネスです。これまでお客様は当社のサービスを個別に活用していましたが、今後はプラットフォームユーザーとして当社の事業基盤をフル活用して頂くことが可能となります。お客様の仮設関連の困りごとや課題をプラットフォームの利用を通してすべて解決できるように、サービスの開発に取り組んでいるところです」

横井「OPERAというサービスをお持ちですけど、これについて詳しく教えてください」

安田「OPERAはプラットフォームの利用をより便利にするデジタルポータルです。開発当初はレンタル品のWeb受注のシステムでしたが、これから展開予定のプラットフォームサービスを全てOPERAに搭載する予定です。まだまだ開発途中や構想段階のサービスがたくさんありますが、順次追加していくことで、その利便性は格段に上がります。スマホやパソコンでどこからでも、プラットフォームにアクセスができるようになります」

松井「ちなみに従来の仮設機材業界はどういうシステムが一般的だったのですか?」

安田「仮設機材業界は、他の業界と比較して、アナログによる業務が非常に多いです。レンタル品の注文ひとつとっても、まだまだ電話とFAXが主流ですし、その他の業務に関しても、アナログで人手間が多いのが現状です」

横井「タカミヤさんの足場を借りるときにFAXで注文が入ってきたり、足場貸してくださいっていう電話がやっぱり中心だったわけですそうですね。Iq-Bid(アイキュービッド)というサービスについても教えてください」

安田「先程、ご紹介したOPERAに搭載された、プラットフォームサービスのひとつで、当社の主力製品であるIqシステムのセカンダリマーケットです。中古市場です。フリマアプリのようにデジタル上で、購入、売却が容易にでき、ユーザーの最適な機材の保有バランスを実現できます。画面上で株式市場のように売りと買いの情報が見られて、保有資産の時価が確認できる仕組みとなっています。これまでは購入後の仮設機材の価値は使用と共に劣化していって下がってくのが常識でしたが、可視化できるセカンダリマーケットを作ることで、資産価値が生まれます。お客様はこの市場があることで、安心して購入していただけるようになります」

横井「例えば私が建設会社でタカミヤさんから足場を購入して、これを使わなかったり、こんなにいらないなっていうときには、これを売ることができるということですね」

安田「そういうことです」

横井「その時に足場って物理的なものがありますので、倉庫に納めるじゃないですか?それも動かすことができるんですか?」

安田「一度お売りした機材を私どもの物流倉庫で預からせていただいて、そこでご商売をしていただきます。こういう形をとりますのでこの売買が容易にできるんです」

横井「なるほど、物流費はかからないわけですね。それはすごいですね」